お題:愛すべき螺旋 必須要素:インドカレー 制限時間:15分 読者:424 人 文字数:624字

その過程
 螺旋を描くことは全てにおいて通ずる、と誰かが言っていた気がする。誰なのかは覚えていない。だが、現に今私は螺旋と共に生活している。
 料理、というものはあまり得意ではないかその日は無性にカレーが食べたかった。だから私は家のそばのカレー屋を訪ねたのだった。レトルトのものしか見たことない私はメニューに書いてある品目を見て頭を抱えた。品目が読めないのだ。今まで一度も来たことがない店だったのが仇になったらしく、この店は超本格的なカレー屋で品目も全てインドの言葉で書いてあるらしい。せめて文字くらいは判別できる英語で書いて欲しかった。(いや、たとえ英語で書かれていようと学の無い私には読めないのだが)
 適当に頼んだカレーはシンプルなインドカレーとかいうやつらしく、ルーがスープ状だった。ルーの中にスプーンを立て螺旋を描く。鼻と腹を刺激するカレー臭は螺旋状にかき混ぜられているルーをナン、というパンと一緒に食べる勇気を私に与えてくれた。一口口にした後は早かった。私はものの五分で出された料理を平らげてしまったのである。
 螺旋の話に戻ろう。私はこの店に来るまでの過程、歩いてきた。この脚で。しかし本来私にはそれは不可能なのである。幼少の頃事件で両脚を切断したからだ。今この義足にはスプリングがあるおかげで歩く衝撃を吸収することができる。でなければ歩くことはできない。それが、この義足の要なのだ。私の脚の要なのだ。
 だから私は螺旋を愛してるのだ。
作者にコメント

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