お題:いわゆる洞窟 制限時間:15分 読者:458 人 文字数:695字

世界中どこだって……。
 気がついたらびしょ濡れだった。
 自分がびしょ濡れだと言うのに、なぜか全く寒くはなかった。逆に少し暖かいくらいだ。
 周りを見渡すと真っ暗だった。ただ自分が生暖かい水の中で倒れていることぐらいしかわからない。
 自分がいったい何者なのか? なぜいったいここに居るのか、それすらもわからない。
 だんだん、暗闇に目が慣れてきたのか、遠くに光りが漏れているのがわかる。
 僕は泳いでその光の方向へ向かう。
 だんだん、光が大きくなってくる。どうやらここはいわゆる洞窟ってやつみたいだった。
 ということはこの光の先を行けば外にでられるのか? 僕はひたすら光に向かって進む。

 光の先にあるのは決して洞窟の外の景色ではなかった。
 洞窟の中に集落が存在したのだ。
 人々が洞窟の中で一心不乱に働いていた。
 僕は声をかける。
「あの……すいません」
 返事は全くなかった。
 僕のことなんて相手にもせずに人々は働き続けている。
 まるで魂を抜かれいるような――人形のようなロボットのような――そんな人たちが僕を無視して作業を続ける。
 なんなんだ。ここは。なんで洞窟の中に集落があるんだ。
 僕が通ってきたところは緩やかに流れている川のようなものらしい。ずっと生暖かい水が流れてくる。
 ……すると向こうから何か舟らしきものが近づいてくるのがわかった。ここはいったいどこなんだ。
 僕は、なすすべもなく立ちすくむしかなかった。


「……ねえ、あれ人じゃない?」
「えー人がアトラクションの中にいるかよ。最近までこの『イッツ・ア・スモールワールド』も工事中だったろ。新しいキャラだよ。きっと」
作者にコメント

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