お題:赤い吐息 制限時間:15分 読者:417 人 文字数:707字

アラシの出る幕がない。
「はあ……今日も叱られちゃったよ。
 だってしょうがないじゃん。
 電話対応してて、不意にタメ語がでちゃうのだって。
 別にこっちはわざとしてるわけじゃないんだからさー。
 それをくどくどくどくど……はぁ……怒らなくったっていいじゃん。
 それもみんなの前でさ。そういうのは、裏でこっそり叱ってくれればいいじゃん。
 何? それ、できる上司アピール。やめてよー。そういうので新入りの僕をいじってもしょうがないじゃん。
 しかも、それと一昨日の寝坊の件を引き合いにださなくったっていいじゃーん。
 そりゃ寝坊は悪いことですよ。俺が悪いですよ。しかも寝坊の原因がゲームですから。それも悪いですけど、それにしたってさあ。そんな三日三晩毎日怒らなくたっていいじゃーん。
 はぁ……それで、散々説教した後、飲みにさそうんでしょ。勘弁してくださいよ。そんな昔の自分の武勇伝とかどうでもいいって、『西高のトビウオ』って言われてた話を永遠と三時間でしょ。誰がそんな話しよろこんで聞くってんだよ。セイウチみたいな面しやがって。
 はぁ……って。あれ? 俺、知らない間に炎だしてた? これ東京中焼け野原じゃん。え? いや、これさすがにやりすぎでしょ。あ、ウルトラマン来ちゃった。あれー気迫が違いますけどー、いやー勘弁してくださいよー。あ、ゾフィーまで呼んじゃった? いやいやいやいや、こっちそこまでマジでやってねえですから。しょうがないって。今のため息なんだって。それがたまたま一兆度の炎になっちゃうんだって。いや、東京焼け野原にしたの謝るけどさ。いや、あのご兄弟目がマジですよ。え、え……」

最終回 「さらばウルトラマン」 (完)
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