お題:最後の馬鹿 制限時間:15分 読者:355 人 文字数:281字

最後の馬鹿
 片目をつぶった男は葬儀に遅れてやってきた。
 遅れてきたのにその男は悪びれる様子が一つもない。
 仏を前にしても涙を流すわけでも、悲しみをこらえるわけでもない。
 聞けば亡くなった男の師匠的存在であったという。
 普通、師匠というものは弟子が亡くなったら、無念で一杯になるところをこの男は何一つしゃべらない。
 ただ、丹丹と葬儀が進行されていくのを見ているだけだった。
 
 そのまま彼は何も言わず、とうとう出棺の時間になった。
 霊柩車が見えなくなるのを見送った後、猫背茶色い五分刈りの初老の男は自分の弟子に一言、こうつぶやいた。

「ダンカン……馬鹿野郎」
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:最後の馬鹿 制限時間:15分 読者:314 人 文字数:446字
花がどんどん元気をなくしてゆく。しおしおとこうべを垂れた、名も知らないその花をじっと見ながら男はため息をひとつ。見渡せば、あたりはすっかり枯れた植物が倒れこんで 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:森野いづみ お題:最後の馬鹿 制限時間:15分 読者:269 人 文字数:1132字
世界がまだ灰色だった時代です。 あるところに一人の魔法使いがおりました。 魔法使いは物凄い力を持っていましたが、全てのものから愚者だと罵られておりました。 あ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
最後の日 ※未完
作者:いぬ お題:最後の馬鹿 制限時間:15分 読者:754 人 文字数:1392字
段々雲が厚くなってくる空。どことなく慌しい町並み。 天気予報で明日は荒れるって言ってたせいかな? 一応私も確認はしてるけどそんなに大げさには捉えてなかったり。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:最後の馬鹿 必須要素:右ストレート 制限時間:15分 読者:310 人 文字数:530字
彼は聡明な人だった。たぶん、私が知っている大人の誰よりも、色んな事が見えていて考えられる人だった。いつも優しい笑みを湛えていて、誰に対しても温厚に、柔和に接する 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:初雪葛 お題:鋭い人々 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:790字
概ね、他人の視線は鋭いものだ。少なくとも、鈍い視線というものを僕は一度しか見たことがない。 鋭い視線は、鋭いというくらいだから、とても尖っている。尖った視線は 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
師走の街 ※未完
作者:匿名さん お題:来年の唇 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:277字
ひゅうと音を立てながら街を通り抜ける風に、師走の香りを感じた。赤と緑の派手派手しい装飾に彩られた街を、足早に駆けていく。肌寒さと同時に飾り立てられる街並みは昔か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:tomogata お題:すごい伝説 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:834字
ものすごく昔、まだ世界がなんか暗かった頃のはなし。とても強い神様となんか恐ろしい大魔王が戦って相打ちになって死んだ。そしてうまく説明できないけどなんかがどーにか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:表田 圭 お題:うるさいダンス 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:557字
足下で子猫が遊んでいる。くるくる、くるくる。自分の尻尾を無邪気に追いかけている。前足が尻尾に伸びる度、空ぶった爪がフローリングの床を叩いた。 俺は飼い始めたば 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:tomogata お題:遅すぎたにおい 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1238字
「これは……遅すぎたにおいがするぜ……!!」「ーーあ、ああっ……!!」オーブンを開けるとそこにはーー黒。一面の黒が広がっていた。焦げたにおいが溢れ出し、キッチン 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:にい お題:永遠の高給取り 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:748字
砂漠のただなかにオアシスのふりをして、その施設はある。遭難者の願望をそのまま投影したかのような憩いの地だ。水場のかたわらにヤシの木が生え、アロハ服の案内人が出 〈続きを読む〉

すみやきの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:愛すべき螺旋 制限時間:15分 読者:475 人 文字数:464字
朝起きると、私は螺旋の上に乗っていた。 いつものことだ。 私はいつも目覚めると螺旋の上にいて、ただひたすら人を待つ。 昔はもっと私のように螺旋に乗ってるやつも 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:ぐちゃぐちゃの霧雨 制限時間:15分 読者:383 人 文字数:504字
びしょ濡れなんてもんじゃなかった。 濡れる……というよりもう自分自身が水分になった気分。 ひたすら汚れた俺にとって久々のシャワーだ、なんて喜んだのは一瞬のこと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:意外な扉 制限時間:15分 読者:369 人 文字数:559字
「ドラえもーん。スネ夫が新しいゲームを買ってもらったんだって! 僕も新しいゲームが欲しいよー」「まーた、のび太くんはそんなことばかり言って! しょうがないだろ。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:右の洞窟 制限時間:15分 読者:406 人 文字数:613字
我々探検隊は今決断の時を迎えている。 左の洞窟に入るか、右の洞窟に入るかだ。 見た目は全くかわらない。同じような洞窟が2つ。おそらくこれは自然にできたものでは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:いわゆる洞窟 制限時間:15分 読者:419 人 文字数:695字
気がついたらびしょ濡れだった。 自分がびしょ濡れだと言うのに、なぜか全く寒くはなかった。逆に少し暖かいくらいだ。 周りを見渡すと真っ暗だった。ただ自分が生暖か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:赤い吐息 制限時間:15分 読者:469 人 文字数:707字
「はあ……今日も叱られちゃったよ。 だってしょうがないじゃん。 電話対応してて、不意にタメ語がでちゃうのだって。 別にこっちはわざとしてるわけじゃないんだからさ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:オレだよオレ、悪役 制限時間:15分 読者:427 人 文字数:578字
僕は父親を亡くした。 見るも無残な姿だった。まだ物心がつくかつかないかという年齢だった僕もあの姿だけは忘れようとしても忘れられない。 父さんはワルモノに殺され 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:最後の馬鹿 制限時間:15分 読者:355 人 文字数:281字
片目をつぶった男は葬儀に遅れてやってきた。 遅れてきたのにその男は悪びれる様子が一つもない。 仏を前にしても涙を流すわけでも、悲しみをこらえるわけでもない。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:10の諦め 制限時間:15分 読者:414 人 文字数:690字
「ねえ、ねえ、もうああきらめようよー帰ろうよー。 絶対ないって絶対。ね? 人生あきらめが肝心。そう思わない? みんな! だってそうじゃん。もう、ずっと探してるけ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:すみやき お題:オレだよオレ、借金 制限時間:15分 読者:417 人 文字数:740字
「おい! いるのはわかってんだぞ」 やつは僕の部屋をひたすら叩く。「オレだよ。オレ。なあ、わかるよなあ。オレが来たら何をしなきゃいけないかがさあ!」 ドアを叩く 〈続きを読む〉