お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:267 人 文字数:548字
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オリオンの追憶
 空を見ていた。ただぼんやりと。
今日もつまらない一日だったなぁと、そんなことを思いながら夜空を見渡していた。
東京じゃそんなに星も見えないし、何より今の季節はもう寒いのだけれど、職業柄、目を酷使する僕にとっては目も心も休まる有難い時間だった。
白くなった息を目で追ってみると、オリオン座に行き着いた。日本においては冬の星空を代表する星座だ。
このところ急に寒くなって、最近は息が白くならない日がないぐらいだ。
「あっという間に冬なんだなぁ」
思わず声に出ていた。

 時の流れというのは無慈悲なもので、いつから僕はこの日常がつまらなくなったのか、思い出せなくなっていた。
たしかに楽しかったのは、今ではもう遠い日々のことだ。当時は世界は輝いて見えた。
今はもう、色あせてしまった世界。世界が変わったのか僕が変わったのか、そんなことを考えたこともあったけれど、多分どちらも正解なんだろうなと思ったとたんに思考を放棄した。
問題は僕がもう一度世界が輝いていると感じられるかどうかだったから、それを考えるのは本質じゃない。

 いつでもどこでもやっぱり星は綺麗だなと、そう思考とは関係ない結論付けで、視線を落とした。
 道の先は暗くてよく見えなかった。いつもどおり。

 今日もまた時計は回っていく。
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