お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:233 人 文字数:548字
[削除]

オリオンの追憶
 空を見ていた。ただぼんやりと。
今日もつまらない一日だったなぁと、そんなことを思いながら夜空を見渡していた。
東京じゃそんなに星も見えないし、何より今の季節はもう寒いのだけれど、職業柄、目を酷使する僕にとっては目も心も休まる有難い時間だった。
白くなった息を目で追ってみると、オリオン座に行き着いた。日本においては冬の星空を代表する星座だ。
このところ急に寒くなって、最近は息が白くならない日がないぐらいだ。
「あっという間に冬なんだなぁ」
思わず声に出ていた。

 時の流れというのは無慈悲なもので、いつから僕はこの日常がつまらなくなったのか、思い出せなくなっていた。
たしかに楽しかったのは、今ではもう遠い日々のことだ。当時は世界は輝いて見えた。
今はもう、色あせてしまった世界。世界が変わったのか僕が変わったのか、そんなことを考えたこともあったけれど、多分どちらも正解なんだろうなと思ったとたんに思考を放棄した。
問題は僕がもう一度世界が輝いていると感じられるかどうかだったから、それを考えるのは本質じゃない。

 いつでもどこでもやっぱり星は綺麗だなと、そう思考とは関係ない結論付けで、視線を落とした。
 道の先は暗くてよく見えなかった。いつもどおり。

 今日もまた時計は回っていく。
この作品をツイート

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:朽木満月 お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:256 人 文字数:344字
そこに車乗りがいるだろう?彼は車でいかに、早く走れるかを突き詰めるために生まれてきた。あそこにはスナイパーがおるじゃろう?いかに一瞬のタイミングを逃さずに獲物 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:綺羅(キラ)@C84 1日目 東ノ41b お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:278 人 文字数:337字
「時は金なり」とよく言うが、「金は時なり」と言うことはまずない。それは、時を売買する手段がこの世には存在しないからであり、もし「時を売る」商売を確立することが出 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:葉月 お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:244 人 文字数:662字
かたかたとお題を見た瞬時に、頭の中で起承転結を組み立てようと思ったが、あんまりにもお題がむちゃくちゃすぎたので、とりあえず、打つことにした。 書きたい台詞から 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ヌッコロQ お題:刹那の即興小説 制限時間:15分 読者:268 人 文字数:867字
机に座りパソコンに向かう。コーヒーを忘れたのでコーヒーを淹れる。コーヒーが無ければパソコンと対峙できない。カフェインのもたらす没入感が絶対に欠かせない。台所へ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:なないろサイダー お題:刹那の即興小説 制限時間:1時間 読者:116 人 文字数:1565字
この男が無遠慮にもこの道場にやってきたのは一刻程前であっただろうか。媚茶色の着物を着たこの男は、門下の者ではない癖に堂々と入ってきては、道場の真ん中にでんと腰掛 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
バッドエンド ※未完
作者:水菜 お題:刹那の即興小説 必須要素:バッドエンド 制限時間:15分 読者:634 人 文字数:2132字
俺は小説を書いています。毎日即興小説を書いています。嘘つきました、毎日ではありません、時々書いています。思い立ったら書いています。思いっ立った日というのは、大抵 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
小説かき ※未完
作者:うみりりえる お題:刹那の即興小説 必須要素:バッドエンド 制限時間:15分 読者:268 人 文字数:829字
白いマグカップの中でたゆたう茶色をのぞきこむ。紅茶の中から、どこか間抜けな私がのぞき返していた。ふう、と息を吹くと、ぶわぶわと世界がゆがみ、間抜けな私もかききえ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:日々野 暗黒日記くん お題:刹那の即興小説 必須要素:バッドエンド 制限時間:15分 読者:301 人 文字数:374字
彼女は今日も窓際の席に座って何かを書き綴っている。僕は子供の頃から本が大好きで、小、中、高校とずっと図書委員だ。彼女のことは中学の頃から知っていた。当時から彼女 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:スー お題:刹那の即興小説 必須要素:バッドエンド 制限時間:15分 読者:280 人 文字数:764字
一瞬。 たった一瞬のできごとだった。 ともすれば見逃し、何が起きたのかわからないままだっただろう。 だが、俺の目は捉えていた。 その一瞬。 刹那の瞬間に何が起 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:にい お題:暴かれた哀れみ 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:679字
道路脇の側溝に住んでいるやつがいて、通勤前は必ずうえをまたぐのだが、そのときいつも迷惑そうな顔をされる。座っている姿しか見たことはないが、たぶん小柄な男だ。あ 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:遠いフォロワー 制限時間:30分 読者:1 人 文字数:1118字
「遠心力って知ってるか」百井が後ろ前に座った、椅子の背にのめりながら言った。夏川は眉根を寄せて答える。「急になに」「いや、オレたちにもかかってそうだなーって思っ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:激しい教室 制限時間:30分 読者:7 人 文字数:884字
彼女が教室のドアを開けた時には、そこはすっかり戦場と化していて、教卓・机・椅子・黒板・ロッカー・窓ガラス・その他あらゆる設置物は、もはや原型を留めてはいなかっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:贖罪の経験 制限時間:30分 読者:7 人 文字数:470字
世界中に犯罪者がどれだけ存在しているのか。そのようなことを考え始めたのは14歳のときだった。食欲や睡眠欲と同じように殺害衝動があったし、なにより彼の求める性的 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:どうあがいてもお天気雨 制限時間:30分 読者:6 人 文字数:782字
「…………」「…………」 これはどういう状況なの。冷たくなった背筋に冷や汗が伝う感覚。目の前にいるのは狐である。しかも、尻尾がひとつではないところからただの狐で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
無題 ※未完
作者:匿名さん お題:どうあがいてもお天気雨 制限時間:30分 読者:1 人 文字数:338字
有希はありったけの力を込め、後ろ手でドアを閉めた。いつもの玄関に、今まで聞いたことのないくらい大きな音が響いた。そのまま自分の部屋に入るや否や、持っている中で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:今度の投資 制限時間:30分 読者:4 人 文字数:492字
力の使いみちなんて人それぞれである。 そもそも、ほしいものなんて人それぞれであって、持っている力が自分のニーズに答えてくれるとは限らない。 金はあるが愛が欲し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:今度の投資 制限時間:30分 読者:6 人 文字数:791字
莫大な額の金が動いた。それもイリーガルな方法でだ。「だからぁ、金貸っつっても大変だって言ってるじゃないですかぁ。わっっかんないかな〜〜〜〜」入谷、お前怖いな。俺 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
※未完
作者:匿名さん お題:宗教上の理由で強奪 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:326字
そろそろ足の感覚が無くなってきた。まるでふわふわと浮いているような気分になり、頭の奥に自分の荒い呼吸音だけがこだまする。追っ手の方を振り返る気はない。恐らくヒト 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:トカゲの蟻 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:563字
「トカゲ座って、いいよな」 すっかり夜の闇に満ちた河川敷にごろりと寝ころんだ李緒が、急にぽつりとつぶやいた。「トカゲ座?なに、今見えるの」「うん。白鳥座とアンド 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:たった一つの別れ 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:551字
街からは潮の匂いが漂っていたのだが、昨夜に水嵩が高くなりすぎたせいで、ずっしり海に浸かってしまった。カーティスの家は海から少し離れていて、ちょっと後ろに歩けば 〈続きを読む〉