お題:緑の食堂 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:510字

緑の食堂
草の道を抜けよう。
木の枝のトンネルをくぐって。
さやさや鳴る木の葉のさえずりを浴びて。
土の香りと、緑の新しい植物たちの匂いに包まれて。

私たちは野原を駆け回る。

「いい匂い」
「いい匂い!」
「おいしそう」
「おなかぺこぺこ!」

真ん丸の目でそれぞれの兄弟たちの顔を見渡すと。

うさぎの子供達は柔らかい若草に食いついた。
小さな口でむしゃむしゃ、もぐもぐ。

暖かな陽射しを感じながら、一面緑の食堂でうさぎたちはお腹を満たす。

「おいしい」
「おいしいね!」
「この葉っぱ甘いよ」
「お花もおいしいね!」

むしゃむしゃ、むしゃむしゃ。

たくさん食べて満足したら、小さなうさぎたちは緑の野原を駆け回り、たくさんたくさん遊んだら。

おいしい食堂を後にして、緑の草はらを通り抜け、さやさや鳴る梢を後にして、小川の冷えた水で喉を潤すと。

大好きな住処へと帰っていく。
柔らかい土の巣穴は家族みんな入っても、快適でふわふわで、安心できる場所でした。

「明日も行こうね」
「おいしい草を食べようね」
「緑の広場を走ろうね」
「緑の食堂、明日も晴れますように」

ふふふ、と笑いあいながら子供たちは眠りました。
作者にコメント

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