お題:同性愛の哀れみ 制限時間:30分 読者:7 人 文字数:924字
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同性愛の哀れみ ※未完
みし、みし、みし。
心がそんな音を立てながら痛む。
心にきちんとしたかたちも重さも無いことはしっかり分かっているけれど、でも、もしも本当に、心にきちんとしたかたちがあって、重さがあったら、本当にそんな音を立ててる気がする。

ごめんね、という言葉は今日も伝えられないまま。



私には親友がいる。名前はA。
父親の仕事の都合で引っ越した先の新しい学校で出会った。
席が隣同士で、よく聴く音楽が同じで、趣味も一緒。出会って間もないはずなのに私たちの距離は日に日に縮まっていった。Aはすぐに親や兄弟以外で私のことを最も知っている人間になった。嬉しいことも悲しいことも、なんでも話せる親友だった。本当に、私たちは仲のいい親友だった。これからもずっとそうだと思っていた。



私たちの関係が変わったのは、梅雨も明けて、むしむしと暑い夏が始まった7月半ば。もうすぐ来る夏休みに向けて話をしていた放課後のこと。
私たちしかいない教室でクーラーのひんやりとした風に当たりながら、閉め切った窓から聞こる微かな野球部の掛け声や吹奏楽部の練習をBGMにして、夏休みをどう過ごすか話し合っていた。夏祭りには浴衣を来ていこう。プールに行きたい。新しい水着買わなきゃ。そんな話をしていたと思う。あれもしたい、これもしたい、話は尽きなくてどんどん進んでいく。そんな時だった。
がらっと大きい音を立てて教室のドアが開いた。
そこには何度か見かけたことがある隣のクラスの男の子とそのすぐ後ろにはそわそわと落ち着かない数人の男子。
私は突然ドアが開いたことに驚いてしまい、ただただ開かれたドアの方をじっと見ていた。
ドアを開けた張本人の男の子と目が合った。彼は何か言いたげに口をあけて、けれどすぐに顔を真っ赤にして俯いてしまった。微妙な、気まずい空気が流れる。先に口を開いたのはAだった。話を邪魔されたからだろうか、どこか不機嫌そうに「なに?」とぶっきらぼうに聞いた。でも彼は俯いたまま。なんなの、とAが小さな声で呟いた。すると後ろの方でそわそわしていた男子の1人が、ばしっ、と大きな音を立てて男の子の背中を叩いた。別の男子が、頑張れ、と一言。その勢いのまま男の子が顔をあげ
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