お題:忘れたい川 必須要素:この作品を自分史上ぶっちぎりの駄作にすること 制限時間:2時間 読者:11 人 文字数:1479字

古い思い出
  
  昔の思い出


 「そうだな、こんな話しはどうだろうか?。まぁ、ずいぶん昔の話しなんだが・・・。」

 同僚は、そう切り出しのは随分と酒が廻ったころだった。私は、この日地下にある資料室での棚整理におわれる

同僚に付き合っていたのだが、結局終電を逃してしまった。私は、同僚と始発までの時間を潰すため路地裏にあ

るお店で飲むことになった。 店内には、カウンター席しかなかったがお客は、私達しかなくおあつらえ向きに店員

は錻力色の自律人形だったので長々と居座っても露骨に嫌な顔もされないだろう。

 そして、何杯めかの安酒か判らなくなったころに同僚が昔話を始めた。たぶん、その話しが一番印象深かったた

めか其の話しの前に何を話していたかほとんど記憶に残っていなかった。

 「そう、丁度、こんな季節のころ同じように終電を逃ししゃてね。その時は、こんな風に安酒とはいえ始発まで飲

める金もなくましてやタクシーなんか論外だしね。仕方ないから、歩いて帰りますかって自分に言い聞かせながら

家路に向かったんですよ。」

 私は、出来合いのつまみを安酒で押し流しながら聞いていた。

 「線路沿いいけば、迷わないだろうと思っていたんですけどね。一時間ほどでどうもおかしい事になっているなぁ

と思い始めまして。いえいえ、逆方向とかそういうじゃないんですよ。逆方向だろうと家路の方向だろうと線路沿い

にあんな橋は、なかったはずですから。 

 えぇ、初めは気にもとめませんでした。電車に乗っているとそこまで車窓からの景色とか気にもしませんでし

たしね。あぁ、こんな所に川があるんだなぁー。てな感じでした。でもやたらと長いんですよ。」

 「はい、橋がですね、三十分くらい。あぁ、二十分くらいでようやく渡りきったのかな。あれ、もしかして逆方向だ

ったかなって思ったんですけどね。その時、並行している線路からね下り線の電車が追い越していったんです

よ。回送電車でしたけどね。まぁ、下り線にはちがいないので家路と反対方向に行ってる訳じゃなんだって安堵

しましてね。で、気を取り直して進んでいったんです。」

 「そしたら、又、橋なんですよ。あれっと思ったんですけどちょとムキになってたんだと思う。今考えれば。

やはり、先に渡った橋と同じぐらいの時間かかりましてね。で、渡りきると又橋があるじゃないですか。

いやぁ、まいりましてね。さすがに・・・。さっきまでムキになっていたのが嘘みたいに今度は気味の悪さと疲れ

ていたので途方に暮れましてね。しゃがみ込んでしまったんです。」


 そこまで話して同僚は、頼んであった強めの酒をなみなみとつぎ煽る。そして弐杯、参杯と注いでは飲み注い

では飲みを繰り返す。私は、その行為を止めようとした矢先に同僚は、唐突に話しを再開し始めた。

 「それでね。要らない思いをね。その橋から落として川に流せばいいんだって話しでしてね。」

 同僚は、随分と酔いが回っているようだった。再開した話しの続きはかなり飛び飛びで徐々に要領をえなく 

なっていた。要約するとどうやら、しゃがみこんだ時に親切な女性に声をかけられたようだ。黒衣を着たその女

性に自分が陥っている状況を包み隠さず話した。で、女性曰くその思いというか思い出の一つを川に流

せば良いということらしい。

 同僚は、気がつと自分の家の靴脱ぎ場で倒れていたらしい。その夢とも幻ともつかぬ体感のせいか同僚は、

川と橋があまり好きではなんだと話していた
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