お題:でかいむきだし 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:963字

接触
「ねえねぇ、どうしてあの人は半裸なの?」
 少女が少年の肩を叩く。確かに少女の視線の先には半裸の男が我が道を行くというように歩いてた。
「暑いからじゃない?」
「そう? みんなコート着てるけど」
 少年は大きなため息をこぼす。
 自分自身もコートをきてる時点でその言い訳が通じないことはわかってたが、他にごまかしようがなかった。
「そうやって他人を気にしちゃ大きくなれないよ」
 しかたないので違う方向でいこうと少年は言葉を作るが、
「君だって大きくないじゃないか」
 真実で返される。
「それは制約でそうなってるだけで僕は君の二回り歳をとってるからね」
 今度は少女がため息。
「自分が年寄りっていうのあまりよくないよ? 見た目若いんだからそのままでいいでしょ」
 急にぐいっと少年の手を掴んだ。
「……目があっちゃった。どうしよう?」
「大丈夫。そのへんを歩いてる一般人にしか見えないよ」
「えっと近づいてくるけど?」
 少年は少女の頭を乱暴に撫でる。
「気にしてるからそう見えるだけであってそうじゃないかもしれない」
 半裸の男を少年も確認した。
 確かに少年たちのいる方向へと歩いてきてた。
 まずいと少年は思う。
 周りを豹変させるほどなむきだしな凶器を少女に近づけさせてはいけない。制約が崩れてしまう。ならば、少年は少女の手を掴む。
「いくよ」
「えっ? なになに?」
 戸惑う少女の気持ちを置き去りに少年は男の反対側へと逃げる。
 だが、背中から威圧は変わらない。接近してることから逃げれてない。
「しかたない。あまり町中で騒ぎを起こしたくなかったけど」
 少年は腰に身に着けた煙玉を後方へとなげつけた。男は回避行動をとったが煙に包まれる。
「距離を稼ごう」
 少女をお姫様だっこすると少年は足に力を込めた。
 数秒のチャージ後少年たちは飛翔する。
「ほいと、さすがに簡単に見つからないだろう」
 男から数百メートル先の民家の屋根へと少年たちは降り、身を隠す。
 数秒後煙ははて、男が周囲に目を凝らした。そのたびに周囲に殺気が溢れる。なんどか左右を見渡したあと、男は少年たちに背を向けてあるき出す。
「良かった」
「うん、戦闘だけは勘弁してほしかったしね」
 さらに数分時間をあけて、少年たちは地上へと戻った。
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