お題:打算的な解散 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:391字

商社必衰の理
 追い詰めた、と思った。
 止めをさせる、と思った。
 それが、隙だった。


 委任状は集めた、出席株主の数も去年と変わらない。
 勝てる。
 議案は、賛成多数で可決される見込みが立っていた。
 だから、私は、会長を、呼び出せていた。
 戦争は、確実に勝てる場合には、実際に行わずとも済む。そういうものだった。

 「なにも、役員全員を入れ替える必要はないじゃないか、君」
 「杖無しでは椅子から立ち上がれないお体でも、欲望は尽きないものですな、ご老人」
 情けは見せなかった。敬老精神は、母の胎内に置いてきた男だ、私は。
 「では、どうしても、議決するというのかね」
 「むろんです、その為に来たのですから」
 嗤ってやる軽蔑を込めて。
 「後悔するなよ、若造」
 「ようやく、本当の貌を見せられましたな」


 残ったのは、紙切れだけ。
 まさか、既に売り飛ばされていたとは。
作者にコメント

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