お題:ねじれた表情 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:403字

「あなたって、怒ったり、笑ったりすることあるの? いつも無表情でさぁ。」
彼女が不機嫌そうにつぶやく。10分前に運ばれてきた食後のコーヒーにはまだ口をつけていない。
「よく言われるよ。だから友達もできない。社会に出ても損することばかりだ。でもできないんだ。実際、感情の起伏が少ない。無理にでも表情を作ろうとすると、不自然な顔になる。」
「いいよ、やってみてよ。無理にでも笑ってみて。」
「やめた方がいい。不自然なんてもんじゃないぐらい、不自然になるんだ。」
「形から入るって、大切なのよ。無理にでも笑っているうちに楽しくなるんだから。やらないと、私、帰らないから。」
「わかった。どうなっても知らないぞ。」
僕は口を横に広げ、口角をあげた。同時に眉間にしわが寄って、目がつり上がるのを感じた。おそらく笑いと怒りが同居したような顔になっているはずだ。
「きゃーぁ! か、顔がねじれてる! もうやめて!」


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