お題:隠された汁 制限時間:15分 読者:19 人 文字数:541字
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親子丼
秘伝の出汁。
関東で1番旨い親子丼を作る父が昔から使い続けている秘密のレシピなのだが、彼のもとで修行を続けて3年経った今でも教えてもらうことは叶っていない。
「そりゃ、俺が教えたらうめぇもんが出来るに決まってるからな」
確かにその通りで、料理というのは作った人間の創意工夫があるからこそ新しい旨さが生まれるものである。教えて貰ったレシピで作ったのであればそれは自分の料理ではない。「見事な再現」に他ならないのである。
しかし、「学ぶ」ことの真髄は「真似ぶ」ことにあるともいう。まずは父の秘伝の出汁の製法を少しでも知り、真似て、それを手掛かりに試行錯誤するのも良いのではないかと思う。

今日もお得意から一見まで来る客は全て満足そうに店を後にしていった。
「なあ、手掛かりだけでも知りたいんだけど。あの出汁の甘さは何から出してるんだ?」
「んなもん、食ってみりゃわかる」
目の前に親子丼が差し出される。
今まで散々食べているから、その味は脳に完全にインプットされている。しかし再現出来ないのだ。
「今すぐ真似なんて無理だぜ。30年はかけねぇと、だから絶対にこの味を忘れるなよ」
親父は多分最後まで出汁のことは教えてくれない。
だから自分はこの味を忘れることは永遠に許されないのである。
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