お題:記憶の14歳 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:677字

地球に還る
 世界がもう少しの間で終了することは誰にでも解ることだ。人類が生まれてから五百万年ほど経っているとしても、一千万年も生物種として存在することは出来なだろう。その意味では、人類などゴキブリ以下の存在だ。何億年も存在している生命に対して、敬意を払うことも出来ずただ殺虫剤を振りまくだけの破壊的存在が人間だ。

 そして、もっと劣悪なことは、人類とはお互いに殺し合わないでいられない存在なのだ。小さい空間の中に閉じ込めておけば異性であれば繁殖を試み、同性であれば殺し合う。分裂を望みながら、排除を試みるのは遺伝子的な営みなのかもしれないが、それっぽっちの本質しか持ち合わせていないのだ。社会性がある動物と自称しながらも、その存在はチンパンジー程度のモラルしか無く、ゴリラに劣る。

 憎しみ合い傷つけ合うことが本質なのだ。弱いものがいれば多数で寄り集まって傷つけることを楽しむ。それでいながらも、常々自分が標的にならないように怯えながら生きている。この醜悪さは、地上に存在しているどの動物、いや生命体より悪である。

 故に、一番美しいのは、自らで自らの存在をかき消すことだ。誰にも迷惑をかけず、痕跡すら残さず、この地球に炭素化合物として微生物に分解されて栄養となる。そのことがもっとも至高であり、尊いことなのである。

 既に食事を止めて、一週間が経つ。そろそろ水分も抜けてきたことであろう。私の体は、抜け殻となり、即身仏となるはずだ。汚らしい物、嫌らしい物、輪廻の理から逃れて永遠となる。全ての音が消えていく中、私は私の本質を感じられるような気がしていた。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:理想的な民話 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:1007字
「何かお話しして」いとこの子供があろうことか私のもとにやってきて、膝を枕にして寝転がった。「私じゃなくない?」実家に帰省した折、さらに母の田舎に法事で行くことに 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:高いモグラ 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:770字
そこは清々しい空気に満ちた場所だった。澄み切った青い空に一番近いそこで、ネエロは鼻をひくひくさせる。細長く、鋭敏に発達したネエロの鼻は冷え冷えとした空気を捉えた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
照海の花 ※未完
作者:匿名さん お題:コーヒーと抜け毛 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:21 人 文字数:191字
自宅から駅まで歩く途中にある商店街の中に、馴染みのある喫茶店に立ち寄った。暖房のきいた部屋の空気が冷えた体を温める。私はいつもの席に座り、コーヒーを注文した。待 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:空前絶後の任務 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:53 人 文字数:866字
「これしないと、大変だよ。地球が」とか、言われても現実味が無かった。「あのーほんとの事言ってます?」私が気にしたのはそれだ。急にちょっとって言われて呼び止められ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ふたくち お題:混沌の神様 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:600字
私は今日こそはと会社の屋上へと歩みを進める。ここ数日、私がこれからすることの影響について思い悩んでいたが、もうそれについても踏ん切りがついている。もう既に親は 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:俺の秋 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:143 人 文字数:1028字
気持ちが落ち込んでいたりすると、自殺エンドとかも書いて大丈夫なんじゃないかと思うんだけども、たまたま本日はそんな感じでもなく、また即興さんを始めたばかりの頃だっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:季夜 お題:突然のコウモリ 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:73 人 文字数:559字
▼若草と芹 あらあら、と笑う声が聴こえた。 何処からかは解らない。聴こえた声に覚えもない。暗闇にぼくはいた。暗闇、真っ黒な、何も見えない。目を空けていたのに、目 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
練習3 ※未完
作者:春うら お題:僕が愛した夜風 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:90 人 文字数:320字
真夜中の屋上で声が響いた。「自殺エンド?」 彼はひどく不愉快そうに私に疑問を投げかけた。 私は、彼がそんな表情をしたことに驚いた。 彼は普段から、そういったこ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:恥ずかしい絵描き 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:122 人 文字数:889字
「いつも自分の書いた作品が汚物にまみれている」それが口癖のヴィンセントは今日も作品を生み出してはごみ収集場所の前に捨てにきていた。収集場所にゴトリと額縁を置いた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:まろやかに傾く人 お題:わたしの好きなジジィ 必須要素:自殺エンド 制限時間:15分 読者:152 人 文字数:562字
隠されていた部屋は長らく密室だった際特有の澱んだ空気を肌に感じる。 手荷物懐中時計で部屋をぐるりと照らすと、角に一つの机があり部屋の中央には布団が敷いてある。 〈続きを読む〉

夏空蝉丸の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:あいつの社会 制限時間:30分 読者:12 人 文字数:2191字
引き続き、猫の話。 俺がしばらく家を出た話を書いたと思う。その頃にメイちゃんは死んでしまった。 もし、この即興に目を通している人がいたら、俺のことを冷たいと思 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:めっちゃにおい 制限時間:30分 読者:17 人 文字数:2179字
いつもの猫の話、目標2000字 猫に上げる餌を百円ショップで購入していた父親と母親であったが、しばらくしてから真っ当な値段の猫用餌を購入するようになった。 ど 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:女の幻想 制限時間:30分 読者:13 人 文字数:2047字
引き続き猫のお話。 猫とは可愛いものである。可愛らしいものである。否定はするのは勝手だが、個人的には認めない。少なくとも俺の中では否定することはない。 では、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:暴かれた同性愛 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:1104字
結論から言おう。 二匹の猫は、三日で陥落した。予想以上に抵抗感がある二匹であったが、ミルクが無くなることは確認できていた。だから、餓死することはないと安心して 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:黒い人間 制限時間:30分 読者:16 人 文字数:1312字
警備員は、父親の表情を盗み見ると、うーんと唸った。「二匹とも持って帰ってください」 軽く警備員は言ったが、父親も、事前に電話をして母親の許可をとっていたとは言 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:都会の挫折 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:1167字
それでも、計画を遂行しようとした安全衛生主務者は、母猫についてテント型倉庫から脱出しようとする子猫たちを目ざとく見つけた。 すばしっこい子猫たちのうち、二、三 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:未来の風 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:762字
二匹の猫は、十八年前の六月に父親が会社から釣れて帰ってきた。だからと言って、父親はペットショップに勤めているわけでも勤めていたわけでもない。とある工場勤務だ。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:幸福な死 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:674字
これは私と猫の備忘録である。 それなにエッセイではなく小説としたのは、私の単なるエゴで自己欲求を満たすための汚い気持ちからである。ただ、ここに書くことは純粋に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:愛と死の靴 必須要素:旧約聖書 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:757字
あー、おんなじタイミングだと同じお題か~では、三題で「日記、太陽、ミッション」 このミッションが終了すれば、実家に帰ることが出来る。契約上では、これ以上の危険な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏空蝉丸 お題:愛と死の靴 必須要素:旧約聖書 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:705字
旧約聖書多いな(余談) サムエルはその力を持て余していた。神から与えられし力は、地上に存在している全ての人間より強大だった。手を振るうだけで風を起こし、飛び跳 〈続きを読む〉