お題:もしかして体 制限時間:15分 読者:21 人 文字数:409字

ひと夏の過ち※ほんのりBL風味
 夏の恋は秋が来れば冷める。そういう人が多いけど、僕たちは違うと思うんだ。きっとこれは運命の恋。
「もう帰っちゃうのか」
 日に焼けた素肌をシーツの上で惜しげもなくさらした彼が気怠そうため息をついた。
「仕方ないよ。学校だって始まるしね」
「学校ねえ……。きっと帰れば俺のしらないお前の姿があるんだろうなあ」
「そりゃあね、僕だって友達の前と恋人の前じゃ違うもの。それに同じな方が嫌でしょ?」
「まあな」
「あなただって、僕のしらない姿があるんだろうし」
 人間だれだって、いつでもどこでも同じなわけない。
「もし、俺が」
「もし?」
 彼はふふっと笑った。
「もし俺がお前の思ってるような人間じゃなかったらどうする?」
「それでもあなたはあなたでしょ。きっと僕は好きになるよ」
 だって僕たち運命なんだもん。
「よかった。お前ならきっとそう言ってくれると思ったんだ」
「え?」
 目の前の彼氏の輪郭がドロリと崩れた。
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