お題:死にかけの人体 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:586字

死にかけの人体
なんなんだよ、いったい!!


ただの好奇心だった。ほんの出来心だった。わずかな慢心だったのかもしれない。

【立ち入り禁止】 【危険】 【引き返せ】
などなどの立て看板があったのは、ついこの間まで隠れ家としていた場所の手前。
 そこを見つけたのは、まだ幼かった頃。今でこそ、知っているから見つけられるくらい低い位置だが、くぐって繁みに分け入っていくと、ちょっとした空間がある。 そこに大事なモノだったり、できの悪いテストだったり、まぁ、いろいろと隠したりもした。外からは見つかりにくい場所だったから。

 一方だけ崖になっていたから、確かに危険な場所だとは思う。今さら大人の目に止まって、危ないから、とされたのかもしれない。

 だけど、ずっと昔から知っているから、危ないとか思わなかったから。

 看板を無視して、いつも通りそこへ向かった。案の定、僕はそこにたどり着いた。いつもなら気にしないのに、崖の下をのぞいてみた。
 そこには、人が倒れていた。手を伸ばしても届かないほどの崖の下。でも、あれは間違いなく人だ。

 赤い池に浸かって、手も足も変な方向に曲がっていて。あんなの見た事無い。
 声をかける事もできず、目をそらす事もできず。

 ふと耳に聞こえてきたのは、小さなうめき声。

 あぁ、あれは、まだ生きているんだ。


 僕が助けを呼べたかが、その結果だ…
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