お題:永遠の挫折 必須要素:背後で爆発音 制限時間:15分 読者:44 人 文字数:1172字

やっぱり夢だろ
なんでか知らないけども、その週のバトルはやる気があった。みなぎっていた。
「なんだこれ?」
即興さんを始めた当初のようなやる気があふれており、やってやる感みたいのがビンビンだった。
「なんでだ?」
男の人で言えば立ちがいい。女の人で言えば化粧ののりいいみたいな感じで、昨日何か食べたっけ?みたいな状態だった。ニンニクとか食べたっけ?ニンニク注射とかしたっけ?みたいな。

とにかく即興さんを始めて、土曜日にバトルをやるようになってこんなにやる気がみなぎっていることは珍しいかった。最初のころ、最初の一発目の即興さんの時くらいやる気があふれていた。

「これ今日は優勝するんじゃないか?」
と、やる前から思ってしまうくらいのやる気。邪念だよね邪念。

他人が見た私はどうだか知らないけども、私は私のことをそういうタイプだとは思っていない。泰然自若がモットーで、猪突猛進は失敗につながると考えていて、やるだけのことはやりますけども、でもできないもんはできないですからというのが信条であったので、自身のやる気がなんとなく怖かった。更年期の何かなのかと心配した。更年期障害っていうのは恐ろしいという話をよく聞く。いろいろな部分が乱れてしまうらしい。感情やら体調やら信条やらそういうのが飛行機が乱気流に入ったときみたいに乱れて、バミューダトライアングルの上を飛んでいるみたいに体のあらゆる機器計器がむちゃくちゃになると聞く。

が、しかし、せっかくのやる気である。私の体内ファームでは自家栽培はしていないはずなのにやる気がみなぎっている。突然変異としか思えないが、しかしもったいない精神も持ち合わせているのでそのノリのままその週のバトルに突入してみることにした。

その週のバトルのお題は、あこがれの流刑、必須要素はい仕様禁止。

いつもなら、それを見ただけで、
「死ぬうううう!」
って思ってげろを吐きながら、脇に備えている洗面器にげろを吐きながら、何とか2000文字から3000文字程度書くのに、その時はやる気に満ち溢れており、物語の作成が容易であった。

「なに、どうなってんだ、なんだこれ?」
自分でも驚くほどのキーボードの打ちよう。構成力の高さ。語彙量の豊富さ。セリフの掛け合いの上手さ。

い仕様禁止など造作もなかった。あらかじめ考えていた話を書いているような感があった。

「いええーい優勝だあ!」
秒読み段階になっても手は止まらず、優勝を確信した時、

どーん!

と、背後で爆発音がして、パソコンが消えた。ブラックアウト。

家の近くで不発弾でも発見されたのか、なんなのかわからないけども、ブラックアウト。

やる気は消え、話も消えた。

ほらやっぱり。

なれないやる気なんて出すもんじゃなかったんだよ。

そう思った。

夢だ夢。
作者にコメント

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