お題:意外な愉快犯 必須要素:「うー遅刻遅刻!」 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:1158字

DEMENTOのヒューイくらい
最近起きれない。いつも起きれない起きれないって言ってるけど、でも最近はほんとに起きれない。おかしい。携帯のアラームが鳴っていない気がする。人にそんなことを相談したところでどうせ、
「てめーが自分で消してんだろ馬鹿野郎」
とか、
「うるせえ死ね!」
とかそういう罵声しか浴びせられないだろうし、黙っていた。いっそのこと、朝起きれない病みたいな病気の名称でも付けば、いいんだけども。そしたらありがたいんだけども。それまではただのだらしなさとか怠惰だと思っていたものが、ある日急に発達障害に昇格して世間一般の人の理解を得るような感じで、これも何かの病気になってくれたらいいんだけども、今のところそんな兆候はなく、だもんで、
「うー遅刻遅刻!」
とか、メジャーな、どメジャーな、パンを咥えて走って角で転校生にぶつかる系の独り言や、
「何してんだこいつこの野郎馬鹿野郎!」
とかっていうセルフ罵声を浴びせるような羽目になってしまっている。

それにしても携帯のアラームが鳴っていない気がする。どう考えてもなっていない気がする。それが携帯への不信感へ昇華する勢い。

あるいは新しい携帯が賢すぎて、私の体調までにも気を使い、
「もう少し寝かせてあげよう」
という思いでなっていない可能性もある。そんな気遣いをしてほしいわけじゃない。携帯にそれを望んでいない。携帯はそうであってほしくない。マニュアル人間でいいし、指示待ち人間でいい。全然いい。自分で仕事を見つけてまでやる必要はないし、使わない間は自分のことしてていいけど、でもアラームは鳴らしてほしいなあ。それは頼むよ。

というわけで、今日は寝たふりをして携帯が本当になるかどうか確かめることにした。

「よし寝ようか」
昼間の間に十時間寝て、もう絶対に寝れないという状態にしたのち、棒読みのセリフを述べてから横になり寝たふりをした。

目を閉じている間は、空想して過ごした。自分の世界を作るような感じ。子供のころから寝れない時はそうして過ごした。そういう癖。レゴブロックで遊ぶみたいなもの。

そうしていくばくかの時間が経過し、外が明るくなってきて、もうそろそろ携帯が鳴るんじゃないかという時間になったころ、

部屋の中に誰かが入ってきた気配がした。自分以外の誰かの気配。

薄目を開けてあたりを伺うと、ちょうど壁から人が出てきているところであった。半透明の人だ。

「ぎゃああああ!」
「うぎゃあああ!」
叫び声をあげると、あっちも驚いたようでびっくりした声を上げた。

その人が携帯のアラームを切っていた犯人だった。

「だって毎日一回で起きないんだもん」
と犯行理由を述べた。

私は自分を恥じた。携帯を疑った自分を恥じた。だからもうすごい携帯をいいこいいこしたよね。
作者にコメント

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