お題:君のマンション 必須要素:ピスタチオ 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:1129字

レジデンス
終電を過ぎるまで、お酒を飲んでしまった。
「あー、参った」
近くにネットカフェとかカラオケとかはあるかね?
「いやあ、近くにあるのは日高屋だけだな」
「日高屋かあ」
日高屋が悪いというのではない。二十四時間やっている日高屋最高だよ。でも、今の状態は違うなあ。元気だったらタンメンとか食べるし、餃子も食べたいけども、でも今はもう違うな。
「ねえ、正直僕もう、アスファルトですら横になったら即昇天するくらいなんだけど」
「いや、俺もだけど」
友人と二人で飲んで、
「終電までだから絶対に」
「わかってるよ」
でも、思いのほか楽しいお酒で、いいお酒だったもんで、中盤のあたりから携帯やら時計やらを見る手がお留守になって、だもんでふと気が付いたら終電が行ってしまっていた。埼京線早すぎる!

「どうしたもんかあ・・・」
いつもとはちょっと違うところに来ているというのもまた、この場合マイナスに働いた。大体いつもだったらそこら辺のチェーン店とか、なんだったら安楽亭とかそういう感じだったのに、今日に限って一度も行ったことない大衆居酒屋だった。近くにほぼ何もないところだった。日高屋しかない。24時間やっている日高屋しか。日高屋でもいいはいい。でも横になりたい。今すごい横になりたい。

「ちょっといい?」
友人に断って、地べたに座ろうとしたら、
「馬鹿か、寝るぞ、おまめ!」
と言われた。

「おまめ?」
「噛んだんだ」

「・・・」
座ることもさせてもらえず、半ば立たされた状態で途方に暮れていると、

「仕方ない。こっからだったら俺のマンションなら何とか行けるか」
友人が苦渋に満ちた顔で言った。

「何分くらい?」
歩くの?

「まあ、多少グーグルのマップを見ながらで、あと今のコンデションが最悪だから」
友人も僕と同じくもうスイッチが切れる直前みたいな様子。僕も友人も携帯で言ったらもう10パーない感じ。5パーも怪しい感じ。

「一時間」
「あああう」
しかしそれしかないので、そうさせてもらうことになった。友人のマンションに行くのは初めてのことであった。そもそも家もどこにあるか知らなかった。

もしも途中でゆう遊空間とかあったらそこにインしようという保険も掛けつつ、僕と友人は彼のマンションまで行軍することになった。

「どんなマンション?」
ただ歩くだけもつらいので、聞いてみる。正直どうでもよかったし、耳も機能していないんだけども、でもなんとなく。

「・・・」
すると友人は、少し考えてから、
「ピスタチオの木」
といった。

「え?マンション名?」
ガーデンとかそういうの?

「いや、マジでピスタチオの木」
それを聞いて、がぜん行きたくなった。
作者にコメント

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