お題:安い笑顔 必須要素:結婚相談所 制限時間:15分 読者:21 人 文字数:932字

お安いと容易いと
結婚相談所に行って結婚したいんですけどって相談したら、
「じゃあ、写真撮ります。笑顔お願いします」
と窓口の人に言われた。

「え、笑顔ですか?マジすか?」
「はい、やっぱり笑顔のほうが印象が明るくなりますからね」
窓口の人にこちらに移動してくださいといわれ、言うがままに移動すると白い壁紙の前に丸椅子があり、そこに座るように言われた。

仕方なしにそこに座って、なおも、
「笑顔ってどうなんですか?ほらサイコパスの人が笑う感じになる場合もあるんじゃないですか?」
などという悪あがきをしていたが、アイフォンを向けられて、じゃあとります。とか言われると、もうどうしようもない感じがして、ついつい笑顔になった。作った笑顔だ。人口の笑顔。作り笑い。ほほの肉を上にあげただけの人口建造笑顔。

「あーこれはひどいですねえー」
アイフォンを向けていた窓口の人はそういって、いったんアイフォンを下げ、私のことを見た。

「あのすいません。さっき言ってなかったんですけども」
そこでたまらず私は長らく秘匿にしていた話を披露することなった。

昔、私、笑顔が得意で、それをメルカリとかヤフオクとかで売ってたんです。すごい売ってたんです。それで生活していた時期もあります。こりゃいいなってなって、自分の笑顔の写真をバンバン売ってたんです。そしたらある日、それがゲオとかハードオフとかに売られてて、気づいたときにはもう手遅れだったんですけども、転売されてたんです。バンバンされてて、それでみんなが私の笑顔をコピーして売るもんだから、価値がどんどん下がっていってしまって、今の私の笑顔はとても安くなってしまって、今では大抵一円とかで売られてます。何かを買った際におまけでつけられたりもします。だから笑顔とかもう私無理なんです。どうせしたところで安いんです。価値の著しく低いものにしかならないんです。

「はあ・・・そうですかあ」
窓口の人は納得したようなしてないような、微妙な返事をした。まあ逆の立場だったら私だってそうなるかもしれない。

「でも、僕はあなたの笑顔好きだと思いますよ?」

トゥンク。

それを聞いて恋した。窓口の人に。

結婚してたとしたら不倫でもいいかと思った。
作者にコメント

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