お題:破天荒な駄洒落 必須要素:ちょんまげ 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:968字

人跡未踏の地へ
「破天荒っていうのはどういうことなんだろうか?」
ネットで調べてみると、今まで人がしなかったことをすることが破天荒らしい。あ、暴れるとかそういうことではないんだ。

そうなんだあ。

つまり、破天荒な駄洒落というのは今まで誰もしたことがないやつということである。

人跡未踏の地を目指さなくてはいけないらしい。フロンティア。南極点みたいなやつだ。

「いや無理だよ」
いやほんと無理だけど。人跡未踏の地に行かなくてはいけないとか、ほぼ毎日即興さんとか緑のとかやっているのに、そんなこと無理だけども。

フロンティアスピリッツがそもそもないんだけど。

「え?全くない?」
自分が思ったことに驚いて、改めて自身に問い掛けてみると、いや全くないだろう?という答えが返ってきた。まあ確かにそうだけども。でも、ほんのちょっともないの?

ないよ。

あったらとっくに使ってるんじゃないか?

「確かに」
でもじゃあどうするのさ?破天荒な駄洒落。ちょんまげは。

考えてみても何にも思いつかなかったので、とりあえず家にあったお金を全部かき集めて、靴とかも丈夫な靴を履いて、長そでを着て、出かけることにした。

「インドとか行ったらいいかな・・・」
人跡未踏の地とは言わないまでも、インドとか行ったら、ほらよく聞く、インドとか自分探しの旅とか、あとはまあ、北海道とかかな・・・。

そういうところに行ってとりあえず行って、まあないにしても、お茶を濁すくらいのことはした方がいいような気がする。

イヤホンを耳に差して、家の玄関に立った。

よし、じゃあ行こう。とりあえず行けるところまで行こう。頑張ろう。頑張るんだ。と思っていたさなか、

「あ」
イヤホン見て、思いついた。

さっきいやほんと無理って書いたけど、いやほんと無理のいやほんってイヤホンだなってなった。

もしかしたらこれは誰も言ったことないダジャレなんじゃないか?

と絶対に違うのに思った。

安易だもん。

「イヤホンを外しなさい」
「いやほんと無理」

っていうのが人跡未踏の駄洒落なんじゃないかと思った。

ぜったいに違うのに。

あと、外は雨がひどかったので、どこかに行く気が失せた。

仕方がないので、せめてちょんまげにしようと思って、今、家の洗面台で頭を剃っている。
作者にコメント

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