お題:忘れたいいたずら 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:1118字

ナンにしただけ
急に知り合いの家に呼ばれて、その時私は何の気なしにナンを買って行ってた。
「なんで急にそんなもの買ってきたの?」
そういわれても、困る。ナンが食べたかったとしか言いようがない。自分でもわからない。一年に何回もないナンが食べたい日だった。

「まあ、いいや、適当に座っててください」
「あいあい」
件のナンを袋から出して、裏の成分表示やらを眺める。あらかじめ確認して買ってきてはいたんだけども、そのナンはレンチンで食べれる代物であった。

「よりおいしく食べるにはトースターなどで焼くのがいいですが、レンチンでも食べれます」
とのこと。

早速、知り合いに、
「ナンをレンチンします」
というと、
「いや、今食べるなよ。準備しているから」
と言われた。が、その時どうしてもナンが食べたい状態だったので、
「大丈夫大丈夫」
と呪文のように唱えながら勝手にレンチンした。

「食べる?」
と知り合いに聞いても、いらないとつれない返事である。内心ナンの共有をしたいなと思っていたので少し残念だったが仕方ない。まあ、知り合いは料理の準備をしていたのだから、そうなんだろう。むしろ空気が読めないのは私の方だ。

数分後、レンジのオレンジ色の光が消え、止まった。知り合いの家のレンジはならないタイプのようであった。あるいはもはや音が鳴る部分がいかれているのか。

私は待ってましたと言わんばかりにナンを取り出した。

「あっつ!」
たかだか数分のレンチンなのにナンはあっつあつになっており、私は小声であっつと言ってしまった。恥ずかしさに知り合いを伺うように見ると、こちらには気づいておらず、一心に料理を行っている。脇に箱が置いてある。何の箱かは知らない。

知り合いの家のシンクはきれいだった。私もたまに酢などで掃除はするが、度合いが違う。知り合いはきれい好きなのだ。

そのシンクにお手拭きが乗っていて、たまに知り合いがそれで手をふく。それを眺めているうちにふとあることを思いついて、もう一枚ナンをレンチンした。

そして出来上がったあっつあつのそのナンをお手拭きと入れ替えてみた。

「・・・」
さすがに気が付くと思って自分は適当に座り込んで、先ほどのナンをちぎってはテーブルに並べ、それを端から順番に食べていると、急に、

「あっつ!」
という怒号のようなものがシンクの側から聞こえて、そして私が見た時にはシンクの脇に置いてあった箱が宙を舞っていた。知り合いが暑さに驚いて手を動かし、箱に当たったらしい。

そしてどちゃという無残な音とともに箱が床に落下した。

その箱からケーキが漏れていた。

「誕生日のケーキ・・・」
知り合いの声がした。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:小説の中の音楽 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:168字
いつもの喫茶店...香ばしい珈琲の香りと共に膨らむ想像...1ページ1ページ、心地よいジャズのリズムに踊るように進むページ。いつもの喫茶店...いつものメニュー 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
困った笑顔 ※未完
作者:トゥーディー お題:楽観的な公認会計士 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:55 人 文字数:793字
「この分なら何とかなりそうですね~」 妙に間延びした声で、目の前の男が笑う。 全身紺で染めた皺一つないスーツ。乱れ一つない姿勢。ただ、その表情だけが人を小ばかに 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あきた お題:商業的な失踪 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:63 人 文字数:560字
人気女優のエリカ・アンジュ・横山が消えて3ヶ月が経過した。主演映画クランクアップ後、独りで昼食に出掛けたきり連絡が途絶えたのだ。お昼のワイドショーでは彼女が最後 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ハリモグモグ お題:せつない紳士 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:42 人 文字数:874字
私の趣味はあまりない、いやほぼ無いと言っていい。時々本を買うが読書も適当で読まずに本棚の中に入れっぱなしということも多く趣味と言えない。体を動かすことは時々ある 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はろー お題:わたしの好きな場所 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:72 人 文字数:77字
知ってる場所は根のように伸びる少しずつ少しずつお気に入りの場所を見つけていかなければいけないそういえばカレー屋なんて家族でも1,2回しか来たことがない 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:ミズノガク@即興小説82日 お題:愛と憎しみのネット 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:92 人 文字数:557字
船の明かりが静かに灯る夜の海にを眺める。今日の波立ちをみて今日ではないと感じたが、念のため仕掛け網を海の上から確認してみる。わが漁はこの網と共に乗り越えてきた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:空前絶後の恨み 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:114 人 文字数:408字
ナンシーは人一倍恨みに造詣が深い人間だった。幼少期おやつを母親に取られたとき、母親を末代まで呪ってしまい、結果的にナンシーは呪われた魔術師となった。その強力な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:空前絶後の恨み 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:92 人 文字数:416字
カレーができた。ナンが欲しい。欲しい。欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!でもない。小麦粉があれば作れる。しかし、小麦粉は佐藤くんに飲 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:愛、それは汁 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:44 人 文字数:596字
「ただいまー」僕は家に着いた途端落ち着くのを感じた。疲労感がどっと押し寄せる。僕は1人暮らしをしている。こう1人で生活すると、母さんの偉大さを改めて感じる。家事 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:こぶた お題:疲れたおっさん 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:85 人 文字数:189字
僕は老け顔だ。まだ中学生なのにこの顔のせいで「おっさん」というあだ名がついてしまった。しかも顔が長い。日本人なのに「ナン」とも言われる。長くて老けた顔。これが僕 〈続きを読む〉

和委志千雅の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:死にぞこないの広告 必須要素:囚人 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:1054字
「どうせ炎上して、批判がされるからすぐ中止する予定です」というコピーが脇にあり、反対側には、「囚人だってたまにはおしゃれしたい」と書かれ、その真ん中にこわもての 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:恥ずかしい雲 必須要素:桃太郎のストーリーを自分流にアレンジ 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:846字
鬼退治が終わって、桃太郎氏が地元に凱旋し、姫と宝物についてどうするかという話になり、結構な大ごとになり、私達犬猿雉は多少の混乱がありました。桃太郎氏は連日、町の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:東京幻想 必須要素:難解な設定 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1022字
「東京都民だけ、消費税8パーのままなんだって」「なんだそれ!」そらそうだろう。そらなんだそれって言われるよ。なんかどっかのタイミングで10パーに上がるのは知って 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:アブノーマルなライオン 必須要素:ギャグ 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:1123字
「一撃で決める」「は?どうしたの急に?」「見てよ、これ」そういって見せられたのはパソコンの画面であった。画面には即興小説が映っていた。「何?」「何じゃないよ。読 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:遅い小説練習 必須要素:骸骨 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:950字
「早く打てるようになりたい。もっとタイピングが上手になりたい」15分で1000文字をマストで書けるようになりたい。もうこの際内容はなんだっていいから、とにかく1 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:うわ・・・私の年収、フォロワー 必須要素:パチ○コ玉 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:919字
『うわ・・・私の年収、フォロワーの数と一緒アプリ』というのができて、やってみたら当然のことながら、「あなたの年収は114万です」ってなった(2019/06/13 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:8月の接吻 必須要素:離婚 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:942字
「8月はキス、接吻、ノー、NGだから」というようなことを言われた。どういうことだ?「8月にキス、接吻をしないと約束する?」「うーん」8月かあ、に、し、む、く、さ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:気高い新卒 必須要素:高校 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:1102字
「う、ううわー」異世界に飛ばされた。理由は割愛する。好きな理由でどうぞ。目を覚ますと大草原にいた。大草原の小さな家みたいな大草原。「ひく」ひくなあ。確かに。急に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:大きな祝福 必須要素:三角関係 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:1086字
なんかお歳暮というか、お歳暮じゃねえな。時期的に。お中元!お中元だ。お中元に油をもらった。「油だ」大きい奴、小さい奴、高そうな奴、大小さまざまな油だった。油の詰 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:凛とした反逆 必須要素:ポテトチップス 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:904字
もうすぐ晩御飯だって言われた。「・・・」でも、今目の前にポテトチップスがある。たべたい↑のは心の声。「お母さん、これは違うんだよ」気が付くと右手がポテチのパッケ 〈続きを読む〉