お題:ラストは薔薇 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:1047字

最初から薔薇
「薔薇野郎」
そんなことを言われたのは初めてで、え?なんすか?ってなった。
「薔薇野郎め」
なんだそれ、なんだその野郎は、私がそんな感じに見えているんだとしたらこの人の目は義眼か、あるいは複眼か、なんだったら見えてないのかもしれない。視力ゼロ。

「馬鹿野郎っていうのは人生で何度も言われたけど、薔薇野郎って言われたのは初めてです」
でもまあ、どう見えているにしても薔薇野郎って言われることに不快感はない。ハキダメギク野郎とか継子のしりぬぐい野郎とか、オオイヌノフグリ野郎とか言われると、何こいつ私が007だったらついでに殺すんだけどーってなるけど、薔薇野郎っていうんだったらまあいいじゃない。ローズメンでしょ?いいじゃない。あんな層みたいになってる花、なかなかないでしょう?パイの実みたいな・・・それだと安い感じになるかな・・・、ミルフィーユみたいになってる花野郎っていうことでしょ?

「そういった」
「何?」
急にまた何か言われて、想像を止めた。脳内では早く次に行きましょう。みたいになってたが、メタスラの矢印が出てる感じになってたけど、とりあえず止めた。

「そういったんだよ」
「え?何のこと?」
薔薇野郎って言われたことで、その人への興味を失いつつあり、薔薇野郎の想像がとめどなくあふれそうな状態なのに、もう私の中でその人は過去の人となりつつあって、視界からも消えていたのに、急にまた視界に入ってきて、なんか言うもんだから、もうわけわからんっていう状態になった。

「俺はお前のことをば、か、野郎って言ったんだよ」
「嘘言えよ」
もう止まれない。今更そんなこと言われてももう無理。薔薇野郎って言われたし。私の耳はそうキャッチしたし、こないだ視力検査した時も高いピーから低いピーまで全部聞こえたし。

何よりも薔薇野郎がすでに脳内にあふれているし。ビオランテの第一形態みたいな状態だし。もう無理よ。実は馬鹿野郎って言われていたとしてももう無理よ。受け付けない。そんなことは無理。受け皿がいっぱい。薔薇でいっぱい。あふれてる。においだって感じるくらい。

「さっき歯医者に行って歯の治療したんだ。だから麻酔が残ってて」
そいつは言い訳がましく何か言ってきた。

「だから薔薇野郎って言ったっていうの?」
「そうそう」
無理だなー。それしきのことでは納得できないなあ。

「歯抜いたっていうんだったらまあ、まだましかもしれないけど」
「薔薇野郎」
ほら絶対に薔薇野郎って言ってるって。

作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:名前も知らないうどん 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:1252字
適当に作るうどん。適当に作っているうどんなのだから、名前なんて有りはしない。適当に冷凍うどんを買い、適当に茹でて、適当に天かすやらわかめやら、昨晩の残り物のお 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ハチマル お題:君の喜び 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:43 人 文字数:434字
最初は花を贈った。 君はすぐさまそれをゴミ箱に放りこんだ。「花なんて、大嫌い。あんなの、すぐに萎れちゃうじゃない。」 次はラブレターを贈った。心をこめて、10 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:自分の中の悪魔 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:314字
「今日も疲れたぁ~!」時計の針はあともう少しで3時を指すところ。やばっもうこんな時!?明日も朝練あるのに…。私は勢いよく、寝具に滑り込んだ。夢とは、覚えていなく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
卵王子 ※未完
作者:匿名さん お題:やわらかい王子 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:732字
「やあ。......どうやら君が、噂のお姫様のようだね」 困惑している。どうすればいいのかわからないしこの状況に脳の理解が追いついていないし何よりも自分が何を見 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
人気者ソウタ ※未完
作者:ミズノガク@即興小説82日 お題:群馬の子犬 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:92 人 文字数:666字
オイラはソウタ!人間にそう呼ばれている。楽しいことが大好きで、身体を動かすことも大好き!だから、人間と遊ぶのはすっごく大好き!!おっ、今日は近所の太郎が遊びに来 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:群馬の子犬 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:1340字
私は宇宙から来ました。定型文。宇宙から来た子どもは、もちろん宇宙語を母語にしている。外国語のようにしか、母国語を話せない。 一応国籍は日本なのだ。でも、それは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:不屈の軽犯罪 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:87 人 文字数:1126字
とんでもないとんでもない。飛んでも無いどこにもない。一変・大変・状況・改変・回転・雷鳴・時間が変わった。どんとんどどんと鐘が鳴る。あれは108n個の煩悩だ。こ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:志鳥ふみか お題:昨日の悪魔 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:156 人 文字数:1353字
散らかり放題の自分の部屋を見て、溜息を吐いた。 嘆いても仕方がない。今日もあの小悪魔どもはやってくるのだ。被害を最小限に食い止める努力はせねばならぬだろう。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:evening お題:昼の慰め 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:141 人 文字数:1408字
燦々と注ぐ真昼の光を透かして、薄紙のような朱色の花は燃え立つように鮮やかだった。 危険動植物管理課が所有する植物園の、門から最も遠く離れた位置にその花畑はある 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ふす お題:斬新な道のり 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:159 人 文字数:809字
このまっすぐな道を進めば初まりの村に着くと本能が告げている。と、言うよりはゲーム界では割とお約束というものだと思っていた。本能はそう、告げているのに、目を覚まし 〈続きを読む〉

和委志千雅の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:暗い豪雨 必須要素:ニュース 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:950字
いつものように朝にセットした携帯のアラーㇺが鳴って目を覚ました。しかし窓の外は暗いままで、しかも雨が降っていた。外はよく見えないけど、でも音がする。ばしゃばしゃ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:君のマンション 必須要素:ピスタチオ 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:1129字
終電を過ぎるまで、お酒を飲んでしまった。「あー、参った」近くにネットカフェとかカラオケとかはあるかね?「いやあ、近くにあるのは日高屋だけだな」「日高屋かあ」日高 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:安い笑顔 必須要素:結婚相談所 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:932字
結婚相談所に行って結婚したいんですけどって相談したら、「じゃあ、写真撮ります。笑顔お願いします」と窓口の人に言われた。「え、笑顔ですか?マジすか?」「はい、やっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:破天荒な駄洒落 必須要素:ちょんまげ 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:968字
「破天荒っていうのはどういうことなんだろうか?」ネットで調べてみると、今まで人がしなかったことをすることが破天荒らしい。あ、暴れるとかそういうことではないんだ。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:忘れたいいたずら 必須要素:ナン 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:1118字
急に知り合いの家に呼ばれて、その時私は何の気なしにナンを買って行ってた。「なんで急にそんなもの買ってきたの?」そういわれても、困る。ナンが食べたかったとしか言い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:小説家たちの新卒 必須要素:ガン保険 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:970字
「がんになったのがきっかけで小説家になりました」という話をテレビで見た。がんになって、自分のやりたいことをやろうという思いになり、そんでいろいろなことをやめて、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:私のパソコン 必須要素:携帯 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:914字
携帯もそうだけども、パソコンも私にとって重要な品である。というのも、これらの品物は簡易的な意味合いにはなるが私の分身だからだ。なぜならば私は日ごろから彼らを使い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:かっこ悪い墓 必須要素:どんでん返し 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:1014字
生前葬は縁起がいいらしい。それにいろいろなことが済んでしまうのもいい。葬儀さえ済んでしまえばあとはまあ、なんだろう?通夜とかか?そういうのが残るだけで、すぐ出棺 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:ドイツ式の視力 必須要素:パチ○コ玉 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:1238字
ルミネが10パーオフを開催したので、眼鏡でも作ろうかという感じになった。「また眼鏡?」と、知り合いや両親、兄弟姉妹連中には言われたが、こればかりはどうしようもな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:めっちゃ小説訓練 必須要素:いびき 制限時間:15分 読者:21 人 文字数:1228字
小説の訓練の一環として、ラジオをテープに録音して、それを文字に起こすようなことをしている。いわゆるテープ起こしみたいなこと。どんな効果があるか、もっと言えばそれ 〈続きを読む〉