お題:平和と勝利 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:370字

代償
「で、あんたはこんな為に戦ったのか」
ありきたりの台詞を吐く。ひっそりと命懸けで戦った挙句、平和になった世界でのたれ死ぬなんて、まあそこら辺に溢れているくらい、よくある話で。
「...違うよ」
「何が」
「自分の為なんだ。何も変わっちゃいないし、自分だってこの世の一人さ、君が呪うのは勝手だけれど、自分もこのみじめなただの一人...こんな為、って、つまりはそうなのかもしれないけど。それに、平和なんて...つまるところ、こんな話ができることを言うんじゃないのかな。ほら、目の前に必死なら、そんなこと考える暇もなかったから。だから、どんどん平和になればいい。そこから退場するんだ、別に悪くないんじゃないか」
「じゃあ、あんたの為に敗けたやつらはどうなんだ」
「その気分を、今、味わっているよ」
淡々と、そうやってひとり、眺めているだけだった。
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