お題:無意識の小説の書き方 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:840字

ゴー・トゥ・ナラティブ・ベッド
 無意識は、小説を書くだろうか?


 意識が、小説を書く。これはわかる。また、書いている内に、無意識になる。ここまでも、わかる。だが、最初から無意識で、果たして小説が書けるだろうか。書けたとして、それは、シェイクスピア作品を偶然執筆した猿と何が違うのだろう。
 睡眠障害の一種に、夢遊病がある。これは、覚醒して歩行などを行うが、その後睡眠し、目覚めたときには自分の行動を覚えていない、というものだ。夢遊病患者は、ときには殺人さえ犯すことがある。だが、それは、法律上の”殺人”にはならない。故意が無いからだ。ならば、夢遊病患者の内、小説を書く者を集めれば、無意識が小説を書くのかどうか、判断する材料にはならないだろうか?

 私は、そう考え、世界中から患者を集め出した。だが、その中である者は快癒し、ある者は歩くだけであり、ようやく執筆する者を見つけても、その書かれた内容が文字と認識できないなど、障害は多岐に渡った。それでも、何百人何千人と集めるにしたがって、中には文章を書く者も生まれてきた。
 あとは、その文章の中から、小説だと思われる物を取り上げれば良い。

 だが、ここで私ははと気が付いた。書かれた文章が小説であるかどうかを判断するのは、一体何を基準にすればよいのか。
 たとえ、患者が物語性がある文章を書いたとしても、それが単なる日記だったり、見ている夢のメモだった場合、それを小説、すなわち、想像で描かれたノンフィクションであると、どうやって判断すれば良いのだ?


 あれから30年。私の研究に、結論はまだ生まれていない。
 だが、得られたデータからは、意識的に小説を書く際との違いがわかるようになってきた。夢遊病患者は、ストレスなどによって、自分をコントロールできなくなっている場合が多い。
 だが、有意識時に執筆された小説は、むしろ、自身をコントロールした結果、生じた文章、物語となっている場合が多いのだ。

 そう、たとえば、この文章が、そうであるように。
作者にコメント

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