お題:永遠の探偵 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:886字

さあ。
 探偵であるが、名探偵では無い。今日はそんな男のお話。

 彼はそう、探偵である。探偵というのは、例えば伴侶の浮気調査したり、交際相手の信用調査したり、とにかく他人を探るという職業である。
 だから彼は今日も今日とて、依頼主の要求通りの働きをしていた。なんてことはない、ただの浮気調査だ。しかしびっくりするくらい精錬潔白な人間をである。そういう人間に限って裏の姿は途轍もない、というのはあくまでフィクションでのお話らしい。表でも裏でも、綺麗なままな人間はいるということだ。
 こうして調査結果をまとめて、あとは依頼主に引き渡し、それなりの報酬を貰えばこの案件は終了である。
 そうすると、胸ポケットにしまっていたスマートフォンが震える。これは調査中に使う物である。それ以外にはプライベート用と相談募集用にわけている。
 だから今の依頼主からの連絡なのだろう、いったんまとめ作業を止めて、電話に出てみる。
 しかしながら、その依頼主からの電話では無かった。確かに画面に表示されていたのは依頼主の電話番号であったのに。

「殺された?」
 かけて着た人間は、あろうことか警察であった。
 電話では軽く話す程度で終わったが、当然事情聴取のために彼の職場まで刑事がやってくる。
 そうしてなにがあったかを説明された。殺人事件。他殺。物盗りされた様子はなし。
 なぜ彼に電話をしたかというと、登録されてもいないのに、被害者が最後に連絡した相手が彼であったから。

 確かに彼と最後に連絡したのは全ての調査を終えた時であった。しかしそれは一昨日の話。被害者は多忙な人間であったから、まさか最後の電話番号が自分のハズが無いと思っていた。しかし消された様子も無かった。

 さて、事情聴取は終わり、刑事達もあくまで小さな関係だったということで深く追求されることは無かった。
 しかしながら彼は予感をしていた。この事件、大きな裏があるのでは無いかと。潔癖すぎる伴侶の調査、そして依頼主の死。
 彼はただの探偵であった。しかし、やはり彼にもまた、永遠としての探偵。謎を解く名探偵なのだ。結局。
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