お題:永遠の探偵 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:886字

さあ。
 探偵であるが、名探偵では無い。今日はそんな男のお話。

 彼はそう、探偵である。探偵というのは、例えば伴侶の浮気調査したり、交際相手の信用調査したり、とにかく他人を探るという職業である。
 だから彼は今日も今日とて、依頼主の要求通りの働きをしていた。なんてことはない、ただの浮気調査だ。しかしびっくりするくらい精錬潔白な人間をである。そういう人間に限って裏の姿は途轍もない、というのはあくまでフィクションでのお話らしい。表でも裏でも、綺麗なままな人間はいるということだ。
 こうして調査結果をまとめて、あとは依頼主に引き渡し、それなりの報酬を貰えばこの案件は終了である。
 そうすると、胸ポケットにしまっていたスマートフォンが震える。これは調査中に使う物である。それ以外にはプライベート用と相談募集用にわけている。
 だから今の依頼主からの連絡なのだろう、いったんまとめ作業を止めて、電話に出てみる。
 しかしながら、その依頼主からの電話では無かった。確かに画面に表示されていたのは依頼主の電話番号であったのに。

「殺された?」
 かけて着た人間は、あろうことか警察であった。
 電話では軽く話す程度で終わったが、当然事情聴取のために彼の職場まで刑事がやってくる。
 そうしてなにがあったかを説明された。殺人事件。他殺。物盗りされた様子はなし。
 なぜ彼に電話をしたかというと、登録されてもいないのに、被害者が最後に連絡した相手が彼であったから。

 確かに彼と最後に連絡したのは全ての調査を終えた時であった。しかしそれは一昨日の話。被害者は多忙な人間であったから、まさか最後の電話番号が自分のハズが無いと思っていた。しかし消された様子も無かった。

 さて、事情聴取は終わり、刑事達もあくまで小さな関係だったということで深く追求されることは無かった。
 しかしながら彼は予感をしていた。この事件、大きな裏があるのでは無いかと。潔癖すぎる伴侶の調査、そして依頼主の死。
 彼はただの探偵であった。しかし、やはり彼にもまた、永遠としての探偵。謎を解く名探偵なのだ。結局。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:3月のカラス 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:262字
3月の肌寒さを感じ、疲れはてた体に身を任せ、ソファーに倒れた。まぶたが重くなってくる。意識は薄れていきそして、ソファーの心地いい暖かさに包まれながら目を閉じた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:環境 お題:どこかの駄洒落 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:487字
「本当さんって知ってる?」「本当さん?」「ほんとうはコンドウさんって人らしいけど。」そこで言葉を切ると、カナエは音を立ててメロンソーダの残りを吸い込む。クリーム 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:mee お題:どこかの駄洒落 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1878字
「うしなわれてしまった自分の”ギフト”について考えるのって、どんな気持ちなんですか?」 言ってしまってから、しまった、とおもった。でもこの世界のたいていのストレ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:捨てられた山 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:268字
最後にこの山を出るのは自分になった。なだらかな坂を下りながら振り返ってみる。穏やかな風が流れる、いつ見ても同じ姿の山がそこにはあった。山は何も変わっていない。何 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:--- 葉月 --- お題:イタリア式の青春 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:596字
なんなんだよ、いったい!!『こんな地味なお団子じゃなくてぇ、カラフルなジェラートとかぁ』『ただ広いだけの原っぱじゃなくてぇ、綺麗な街並みの見える丘とかぁ』『そん 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:織倉未然 お題:ゆるふわな殺人犯 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:415字
その日、S市中央区にある○山庭園は、穏やかな日差しに包まれていた。優しい風がそよぎ、木漏れ日がくすくすと笑っていた。男は地面に突っ伏していて、血の池に浮かんで 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:燃える彼 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:270字
彼はいつでも、燃えている。 夢に、理想に。料理から勉学まで。 そんな彼が眩しくて付き合い始めたけれど、最近は、彼との付き合いに疲れてしまっていた。 だって、彼 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:破死竜 お題:ゆるふわな殺人犯 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:463字
ピンクハウス、とか呼ぶのだったか。 ”ふりふり”のたくさんついた、フェミニンな服装に、野犬にでも出会ったような驚きがあった。 あぜ道を、水門の様子を見に来て、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:日ノ宮理李 お題:ロシア式の天才 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:864字
さぁ劇をはじめようと彼女はいった。 そこからすべてが確かにはじまった。いや……すべてが終わったのかもしれない。 to. 世界のあり様が彼女が解き明かしてまず国 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:限界を超えた子犬 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:495字
吾輩は犬である。 名前はまだない。 …と、それっぽく言ってみたが、俺は生まれて1月くらいの子犬だ。 ちなみに名前はポチ。 朝から人間の散歩に付き合ってやって疲 〈続きを読む〉

Dynamite:Dの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:誰かのフォロワー 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:1111字
この世の中はにある全てのモノは、誰かに続いたフォロワー。 ということはわかっている。ので、このお題はあまりよろしくはない。お題だけで綺麗だったり、磨くところが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:暗黒の唇 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:999字
なにも見えなかった。だけれども、感触は今もはっきりと思い出せる。 大袈裟に言えば、生まれて初めて、自分以外の人間がこの世に存在していることがわかった瞬間だった 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:早い小説の書き方 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:1777字
意味のわからないお題が来たと言うことは、何を書いても良いということだ。だから適当に文字を埋めていこうと思う。しかしなんでしょうなあ、、早い小説ってどういう意味 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:白い屍 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:1045字
一家惨殺事件が起きた場合、普通に考えたら最悪な事件であり、毎日朝も昼も夜も飽きるまでテレビの話題を独占する。今の時代だから、というわけではなくて、おそらく普遍 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:穢された病院 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1308字
えー、廃病院というのは怖さを引きだたせる一方で、どことなく切ない感じもしますね。 というのも、誰かを助けるために作ったはずが、助ける人がいなくなってしまった、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:春の体験 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:1258字
「春と言えば」「春と言えば?」「告白の季節だ」「ふーん」「好きだ」「知ってる」 なんで告白した方が顔真っ赤にしてそっぽ向いているのよ。どんだけ照れているのよ。馬 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:小説の昼 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:1162字
たった一時間である。六十分。三千六百秒。二十四分の一日。 言い方なんてものはどうでも良いのだが、とにかく、それだけの存在だということ。 何が。昼が。昼間という 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:ラストは村 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:1044字
これは帰る場所がある旅物語。最後は必ず村に帰ってくる。そんな物語。 しかしながら、そんな話を何度も耳にしていると、はたしてその主人公は帰って来るのが本当に幸せ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:官能的な音楽 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1122字
距離が近い。 距離が近い。 距離がとってもとっても、近い。「……スー……スー……フー……」 綺麗な呼吸だと思う。たぶん。いやわからない。耳元で呼吸の音が止まら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Dynamite:D お題:大好きな汁 制限時間:15分 読者:43 人 文字数:965字
味噌汁は家庭の味なのだろうか。一人暮らしをして、ふと思ったことがある。 昔テレビの何かで言っていた、味噌汁はお袋の味と。だけれども、実際そんな凝った味噌汁を( 〈続きを読む〉