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お題:ちっちゃなサーカス 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:387字

ちっちゃなサーカス ※未完
ヘッドホンからは電子音のようなかすかなノイズが断続的に流れてくるの。
集中して耳をすまし神経を尖らすけれど、いつまでたっても意味のある音は聞こえてこない。
確かにメッセージを送っているとソウルメイトは言ったのに。
まだ魂のレベルが足りないのかもしれないな。

姉はそう言って淋しく笑った。
14歳も年上の、あたしよりとっくの昔に大人になったはずの姉はポロシャツにジャンパースカート、白い三つ折りソックスをはいて、いつだって幼かった。
みつあみを揺らして姉はヘッドホンを外し、あたしに差し出した。
慎重につけてみる。
なんて答えよう、いつもの迷いの渦に巻き込まれる。
なんて答えたら姉は喜んで満足するだろう。
地雷を踏んで、急に地団太を踏んで怒らせるのだけは避けなければ。

「ああ聞こえるよ」
あたしは嘘をついた。「サーカスだね」

姉はうっとりとあたしを見た。





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