お題:斬新なバラン 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:610字

緑のアレ
どっかとそびえ立つ、緑の壁。

「でっかいなぁ……」

思わず感嘆のため息をつく、この多肉質の葉はなんだ。上の方には紫色の花が、こちらを見下ろす様に鎮座している。

「まさか、こんなことになるとはね……」


きっかけは昨夜、友人が買ってきたスーパーのお弁当だった。

「これ、なんて言うかわかる?」

お惣菜やお弁当によく入っている、緑色のギザギザしたあれの事だ。摘みあげて見せ付けてくる友人。

「バランでしょ、バラン」

「ぴんぽーん!じゃあ、名前の由来知ってる?」

しまった、そっちか。ニヤニヤ笑いの友人は得意げに続きを促す。

「わかんない、バランって葉っぱとか?」

少し驚いた後、あからさまに残念そうな顔をするのはやめて欲しい。私が悪いみたいじゃない。

「そ~だよ葉っぱだよ~だ」

拗ねられてしまった。これ以上機嫌を損なうと面倒なので、取り繕ってみることにした。

「酔ってるのかな……?その葉っぱ埋めてみる?」

「酔ってないもん!でも植える~!」

やっぱり酔っ払っている。はいはい、と庭にその人工バランを植えて……今に至る。


「うっわ、何これ……?」

仕事が終わり、私が呼んだ昨日の友人が来た。しかし、騒ぎの張本人ですら引き気味だ。

「取り敢えず……どうする?」

「どうするも何も無いからぁ!ゴミくらい持って帰ってね!」


その夜、近所に住む例の友人の悲鳴が町中に響き渡ったそうな。
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