お題:狡猾な螺旋 制限時間:15分 読者:31 人 文字数:540字

リンネ
「騙した、な……お前っ……!」

胸に大きな孔を穿たれ、人形の様に地面に伏せる少女。怒りに充ちた視線は、みつめるものを射殺すように鋭い。

「当然じゃないか、騙される方が悪いんだから」

少女の視線の先に立つ、犬のマスコットの様な何かがほくそ笑む。

「タダより高いものはないんだよ。何度でも繰り返される君たちの死は、全て、僕らにとっての最上のエネルギーになるんだ」

もう何度目かもわからない。最早、自分が歪んだ因果の中で、同じ終末を繰り返している事も忘れていた。

「次こそ、夏の終わりを……」

「できるといいね、させないけど」

次第に遠ざかっていく呼吸の中、少女は祈る。

『次こそは、自分が同じ日を繰り返していることを思い出せますように』

『次こそは、あの子と一緒に夏の終わりを迎えられますように』

「自分の外に、自分の過ちの救済を求める者、ましてや過去に目を向けられない人間なんかの願いなんて、届くはずが無いんだよ」

息絶えた少女を捨ておき、どこかへ向かう犬の様な何か。

「君もそう思うよね?」

不意に、どこかへ向かってはなしかけた。

「そのモノローグ、あの子の記憶を戻すかもだからさ。やめようね」

問い詰めるような声色。なにか〇△□✕%※〇△□✕%※
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