お題:灰色の夜 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:375字

僕は本物の夜空を見たことがない。 ※未完
「おじいちゃんが子供の頃はな、まだ、夜空を見ることができたんだよ」
僕は、ふと、生前のおじいちゃんの言葉を思い出した。

つい昨日、おじいちゃんの二回忌を終えた。優しく微笑むおじいちゃんの遺影をぼんやり見ていたら、あの時の記憶が甦ったのだった。

おじいちゃんは、あの第三次世界大戦の経験者だった。

僕が生まれた時には、すでに日本全土が放射能で汚染されていて、地上は人間の住める場所ではなくなっていた。

そう。僕は、地下で生まれた。
だから本物の空を見たことがない。

今、窓の外を見上げても、灰色のコンクリートの天井が見えるだけだ。古い文献や映像で、本物の夜空を見たことがあるけど、本当にこんなに美しいものが存在するのか俄に信じ難い。

目を瞑って、満点の夜空を想像してみた。

となりには子供の頃のおじいちゃんがいて、微笑んでいた。


作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
れんしゅう ※未完
作者:匿名さん お題:灰色の夜 制限時間:15分 読者:69 人 文字数:720字
不眠症、眠れなくなる病気。気持ち的な問題で起こる。昼は頭がぼーっとして、霞んでいるのに、夜は湖の水面を見ているように落ち着いている。いくら目を瞑ろうと、眠気は 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
曇天 ※未完
作者:もちおもち お題:灰色の夜 制限時間:15分 読者:84 人 文字数:305字
夜が真っ暗闇ばかりでないと気が付いたのは、いつだっただろう。見上げる空は、灰色の雲に覆われていた。雨でも降り出しそうな曇天。月明かりもないのに雲の色がこうもはっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
大学シリーズ ※未完
作者:茂吉 お題:箱の中の大学 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:300字
大学2年のとき、一時期、プラモデルに嵌ったことがあった。戦闘機をよく作っていた。形の美しさに魅せられていたのだと思う。塗料を買って、色も塗って、本格的に仕上げ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:傷だらけの希望 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:249字
キャンディ・スキャンティがヨーロッパ・ロマネスク様式の部屋の宝石箱を開くと今日はそこに大学があった。スキャンダル好きなスキャンティはひとたばのギーク・ボウイたち 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:過去の血 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:216字
左手首をかしげると、薄青い静脈が、すうと浮かび上がった。月明かりだけが窓掛け越しに照らす寝室で、ぼくは顔も知らぬ母親について思った。彼女のことは何も知らないのに 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:ダツ・ Ambrose お題:壊れかけの耳 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:927字
この耳が壊れさえすれば、私はあの人を愛さなくても良いのかもしれない。愛しているから、あの人が私以外の人と仲良さそうに話している姿に苛立ってしまう。いや、むしろ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ダツ・ Ambrose お題:僕の好きな多数派 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:1061字
好きな男の人がいます。なんて文章を書いた場合、普通の人間は女性、それも少女と呼ばれる世代が書いたモノだと判断するだろう。 だけれども、例えば『僕』っていう一人 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
おどりと。 ※未完
作者:日ノ宮理李@ひよよんとかなみの子ども お題:凛としたダンス 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:626字
夢を見れなくなった僕は彼女をただ追いかけることに命をかけてた。 そんな僕をおそらく彼女は望まない。わかってるけど、僕というボクを維持するには必要だった。「…… 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨宮ヤスミ お題:賢い絵描き 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:1219字
知り合いが「とてもいいモノを買った」と自慢してくるので見せてもらうことにした。 この知り合いは同人で漫画を描いていて、それにとても役に立つものらしい。 そんな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:破死竜 お題:今日のゲストはバラン 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:698字
「ようこそ、お越しくださいました」 寿司屋の出迎えにしては、大人しい。 「二名で」 「カウンター席でよろしゅうございますか」 「テーブル席で頼む」 「かしこま 〈続きを読む〉

ichidukiの即興 小説


ユーザーアイコン
人体冷凍保存 ※未完
作者:ichiduki お題:冷たい液体 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:596字
「申し訳ございません。もうこれ以上、治療法は残されておりません」両親と担当医が話しているのを偶然聞いてしまった。ドア越しに母の震える声が聞こえてきた。「そんな、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:灰色の夜 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:375字
「おじいちゃんが子供の頃はな、まだ、夜空を見ることができたんだよ」僕は、ふと、生前のおじいちゃんの言葉を思い出した。つい昨日、おじいちゃんの二回忌を終えた。優し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
僕の街 ※未完
作者:ichiduki お題:興奮した団地 制限時間:15分 読者:32 人 文字数:594字
僕はこの街が嫌いだった。 ここら辺は工業地帯ということもあり、僕の住む団地の住人のほとんどが工場に勤務していた。僕の父親も、近くの化学工場に勤務する会社員だっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:最強の地獄 必須要素:この作品を自分史上ぶっちぎりの駄作にすること 制限時間:15分 読者:42 人 文字数:489字
気がつくと、僕は死んでいた。自分が死んだと気がつくのにしばらく時間がかかったが、ごうごうと燃える炎が自分の回りを取り囲んでいて、目の前には、大きな机があり、そ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:真実のボーイズ 必須要素:奴の小指 制限時間:1時間 読者:43 人 文字数:1962字 評価:0人
ここ最近、カズマの様子がおかしい。俺に対してよそよそしくなった気がする。暇を見つけては毎日のように俺のアパートにやって来ていたのに、ぱったりと来なくなった。大 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:恋のカリスマ 制限時間:30分 読者:39 人 文字数:1091字
私は男に困ったことがない。そんなことを胸を張って言える人生ならばどんなによかっただろう。最後の彼を別れてから5年が経とうといた。それからというものの、浮ついた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:情熱的な母性 制限時間:30分 読者:34 人 文字数:1152字
私が高校教師になったのは、親がそうしろと言ったからだ。私の人生は、ずっと親のいいなりだった。高校も、大学も、親が指定する学校に入った。引っ越し先のアパートも、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:かっこいいしきたり 制限時間:30分 読者:32 人 文字数:875字
時代錯誤も甚だしい。だけど、これが現実だ。俺は、志水崎家の長男として生まれた。名前は庄之助。年は16。平成も終わろうとする現代に、こんな時代劇みたいな名前を俺 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ichiduki お題:怪しい冬 制限時間:30分 読者:40 人 文字数:1007字
俺は小さい頃から冬が嫌いだ。冬がくるとろくなことが起こらない。その日も俺は、コンビニのレジに立っていた。店の外はすでに日が沈んでいて暗く、おまけに雪が降ってき 〈続きを読む〉