お題:かっこいいしきたり 制限時間:30分 読者:34 人 文字数:875字

時代錯誤も甚だしい ※未完
 時代錯誤も甚だしい。だけど、これが現実だ。

俺は、志水崎家の長男として生まれた。名前は庄之助。年は16。平成も終わろうとする現代に、こんな時代劇みたいな名前を俺につけた名付け親のじいちゃんを恨む。いや、でも、同級生に「変な名前」とからかわれるのは新学期の初めだけだし、この名前のお陰で一発で顔を覚えて貰えるから、まあラッキーといえばラッキーかもしれない。
 この古臭い名前だけならまだいい。名前だけなら、俺はこの家に生まれた事を恨んだりはしなかった。 そう。俺は、現代を生きる忍びなのだ。笑いたければ笑ってくれ。だけど、事実なんだ。

 志水崎家の家系図をさかのぼると、鎌倉時代にまでさかのぼる。俺らの御先祖様たちは、代々この町周辺を納めていた殿様に仕える忍びだったらしい。なんでも最初の御先祖様である佐助という人が、お殿様に命を救われて、それから仕えるようになったらしい。それから志水崎家の長男は、その殿様に仕え、結婚もせず、殿を守るためだけに生き、そして死ぬまで殿のそばに仕え、一生を終える。
 そのお殿様の血は、志水崎家と同様に平成になった今も続いている。それが「由比森家」。両家の血は途絶えることなく、続いた。そして、先祖代々継がれてきたのは、血だけではない。『志水崎家の殿をお守りする』その仕来たりも、未だに継がれているのだ。
 
 そう、俺は、この世に生まれた瞬間に、すでに運命が決定していた。俺は一生、由比森家の殿を守るために生きていかなければならないのだ!!

 そんな運命を背負わされるだけでも最悪なのに、その守る対象というのが、さらに最悪だ。節度をわきまえた理知的な人物なら、まだ仕えがいがあった。だけど、その守らなきゃいけないのが、ワガママ放題のどうしようもない女、同じ高校に通うミチルなのだ。 

「遅いわ!庄之助!私を何分待たせるのよ!」
屋上に一人、仁王立ちしていたのは、そのミチルだ。学食のカレーパンを買ってこいという命令に従い、俺は走って買いに行ったのだ。
この女・・・!殴りたくなる衝動をなんとか押さえて、俺は
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