お題:暑いロボット 必須要素:ペペロンチーノ 制限時間:15分 読者:62 人 文字数:558字

でした。
「ポケットティッシュはいかがですか?」
今日だけで何百回目だろう。話しかけたはずの通行人は一瞥もくれずに僕の前をすどおりしていく。
僕の仕事。それは駅前でポケットティッシュを配ること。雨の日も風の日も、今日のような容赦のない真夏日でも、僕はまるで銅像のように立っている。直立不動で一日八時間も稼働し続ける。
「ティッシュはいかがですか?」
人を視認して、過去データの傾向からティッシュを欲してそうな人を識別し、前を通ったら差し出す。簡単な仕事だ。
「ティッシュはいかがですか?」
ギッ、と。
胴体部から嫌な音がする。もう年か、油でもさせばいけるかもしれない。
日が照りつけるアスファルトの上を、人々が歩いていく。誰もが一様に汗をかいている。一方僕には一筋も流れていない。
ふと、近づいてくる物体を捉える。
人間だ。確実に僕の方に向かって歩いてきている。
僕の電子基板は唸りを上げ、ティッシュを渡すか否かひねり出す。
011101
「ティッシュはいかがですか?」
あれ。
この言葉、何回目だろう。
僕は、
ぼくは、
あれ。
男が僕の前で屈む。腰からキーを取り出す。僕に差し込む。かすれた音がして扉が開く。僕の内部が露わになる。
そうか。
僕は。

ロボットでした。

「あちゃー、こりゃやばい」
なにもかも途切れた。
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