お題:楽しかったモグラ 必須要素:腸内洗浄 制限時間:15分 読者:40 人 文字数:1037字

機械化
 モグラを直腸内に入れて遊んだ。代償として、俺は人の体を失った。
 体の約86パーセントを機械化されたが、実感は薄い。あまりにも快適すぎて、人工の体だという実感がない。
 ひとつ便利なのは、どんなゴミを食べても大丈夫だということ。だから最近はゴミ捨て場から失敬してきたゴミを食べている。味覚を一時的に遮断したり、『ゴミを食べる』という行為に対する生理的な嫌悪感をオフにしたりできるので、あとは高機能な人工臓器がエネルギーに変換してくれる。
 もっとも、高機能な人工義体なら、ものを食べなくてもなんとかなるようにしてもらいたかったが。
 まだ社会的に俺は日本国民として生きているので、税金やらの公共料金を払わなきゃならないが、これもおかげさまで楽にこなしてる。
 適当な肉体労働の仕事に就いて、始業時に一日の作業を即興でマクロ化する。そうすれば、あとは脳内で文字通りゲームで遊んでるだけで体が勝手に仕事をしてくれる。万一怒られても、それに伴って発生するはずのネガティブな感情やストレスも自動的にオフにできるし、もちろん体は全く疲れない。
 唯一の欠点は、生殖機能を失ったことだが、幸か不幸か俺は女相手にそういう体験をしたことがないので、まあもともと縁のないことだったと思えばそこまで落ち込むことでもない。
 そんなわけで、いつもどおり頭の中で起動したエミュレータでゲームをしながら、マクロで動く体で仕事をしていたら、突然外で閃光が弾けた。
 とっさにインターネットで事態を検索すると、某国が発射した核ミサイルがそう遠くない場所に着弾したらしい。
 俺はすぐさま左腕をドリルに変形させ、地面に穴を掘り地下へと潜った。
 今の俺の体は、距離にもよるが核兵器のもたらす熱線の後の衝撃波にも耐えられなくはないのだが、86パーセントが機械の体ということは、残りの14パーセントはもともとの人間の臓器だ。被害は最小限に留めなければならない。
 しばらく地中に潜り、土を食べて生きていたが、センサーが放射能濃度が安全値まで下がったことを確認すると、地上に戻った。
 地上の光景を語るのははばかられるので控える。
 取り急ぎ、やることのない俺は核兵器の熱線で焦げた土を食べて充分にエネルギーを補充すると、背中のジェットパックを起動して空へと舞い上がった。
 どうせやることなんてない。だったら、俺の平和な世界を破壊したやつに痛い目を見せてやろう。
 幸か不幸か、世界最強の兵器は俺なのだから。
作者にコメント

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