お題:東京の俺 必須要素:下駄箱 制限時間:15分 読者:68 人 文字数:406字

東京の頭
 三鷹に引っ越してきてからもうすぐ半年が経とうとしていた。心配していたほど田舎者扱いされることもなく、新しい友達もできて、まあそれなりの高校生活を送れている。
 公園でベンチに座り、ぼーっと池を眺めている。休みの日にこうするのがけっこう好きだった。考え事をするのが好きだし、ベンチに座るのも嫌いではない。財布を取り出して、中から折りたたまれた紙を抜き取る。何度もここに来ては、これを眺めて考え事をしていた。
 転校前の学校に、最後に登校したあの日。下駄箱にこの紙が入っていた。ノートの1枚を丁寧に切り離したらしいその紙には、放課後に会いたいと匿名で書かれていた。でも俺はその場所には行かなかった。行っても、どうしようもなかっただろうと思ったから。
 もし行っていたら、少なくとも手紙の真意は知れただろう。でも知ってどうしただろう。手放した可能性は今となっては扱いきれず、ただ、ずっと頭の片隅に残り続けている。
 
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