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お題:ワイルドなライオン 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:333字

きみのライオンに優しい檻を ※未完

 それは季節性の流行病のように、一年に二度ほどやってくる。
 とてつもなく凶暴な、誰彼構わず当たり散らし、暴言を吐き、目につくもの全てを片端から壊してしまう、どうしようもない癇癪だった。自身の努力ではどうにもできず、親にも匙を投げられ、医者にも見放され、おかげでまともな職にも就けない。家庭など望みようがなかった。それに襲われていないときの私はごくごく冷静で、温厚とさえ評されるような人間だったから、尚更のこと、衝動が去った後で死にたくなるのが分かりきっていたからだ。
「ちょっと狼人間っぽいよね」
 昔馴染みの友人は冗談めかしてそう笑う。そうでもして笑わないと、あまりにも人生が苦痛だから、分かっていてそう笑う。
「あるいはライオンかもしれない。一年に二度だけ、
作者にコメント

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