お題:腐った嫉妬 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:324字
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嫉妬の権化(羨望になってないか?)
「羨マシイ……羨マシイ……妬マシイ……」
 ずりっ、ずりっと地を這う姿は腐敗して、もはや人の姿をしていなかった。
「哀れだな……。そんな姿になり果てても誰かを羨む気持ちは捨てられないのか」
 それを見下ろした男は「哀れ」とは正反対の侮蔑の表情を浮かべ、吐き捨てた。
 その声が聞こえたのか、腐敗したものは男の方にゆうっくりと体を向けた。その間にも、体を構成するもののどこかが、腐り落ちていく。
「羨マシイ……妬マシイ……羨マシイッ!」
 腐り落ちた暗い眼窩がこちらを捉えた瞬間、それは突如襲いかかってきた。受け止めずに飛び退った男はまだ冷静なままだ。
「『生きていること自体が羨ましい』ということか……。まったく、おとなしく死んでいればいいものを」
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