お題:穢された宿命 制限時間:15分 読者:27 人 文字数:493字

勇者の使命
 魔王を倒すために生まれ、魔王を倒すために育ち、そして魔王を倒すために旅立った。道中魔物と幾重もの戦闘を繰り広げ、赴く村々の命を救い、仲間に出会い、様々な物語を生んで、ついにここまでやってきた。
 そう、汗と涙と笑顔の冒険。魔王を倒す希望として生を受けた俺も、人間としての喜びに出会い、大事な仲間たちとともに、この魔王城の最奥まで辿り着いたんだ。
 だというのになぜ……! なぜ、魔王、おまえはポテチをつまみながらお笑い番組を見ているのだ。
 なぜ我らの前に立ちはだからない? なぜ期間限定のコンソメトリプル味を食べている。なぜ……いい加減こっちを見ろ!

 魔王はこちらをちらりと見て、面倒臭そうに立ち上がった。「あの、うるさいんでどっかいってくれます?」
「ならば俺と戦え! そして俺に倒され、人類を解放しろ!」
「ぼく二代目だからそういう難しいやつはちょっと……あ、羊羹食べます?」
「俺は羊羹を食いにきたんじゃない!」
 差し出された羊羹を床にぶちまける。魔王は顔を大げさにしかめた。「せっかくの羊羹を汚さないでよ」
 汚されたのは俺の使命だ。
 気付けば目元に涙が垂れていた。
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