お題:今日のゲストはクリスマス 必須要素: 制限時間:15分 読者:47 人 文字数:1034字

長年のクリスマス沙汰
「鬱だわ・・・」
クリスマスさんはそういうと、深いため息をつきました。いったいどうしたというのでしょう?

「クリスマスさんがこの時期そんなに沈痛な面持ちではいかんのではないでしょうか?」
私は勝手ながら所感を述べさせていただきました。

「おい、わかってないぞきさん」
クリスマスさんは目をかっと見開いて言いました。今にも噛みついてきそうです。

「あ、あの、どういう事でしょう?」
噛みつかれるという事を想像するとき私はいつもドーベルマンかなんかの大型犬が首にかみついて来ることを想像してしまいます。

「この時期、ハロウィン終わってから二か月くらい、一か月半かな・・・」

「はい」

「この間の期待感!」
テーブルをバンとたたきました。その衝撃で水の入ったグラスが少しぐらっとしました。あぶねって思いました。

「この期待感が半端ないわ!」
クリスマスさんは叫びました。眉毛を互い違いにして、今にも泣きそうな顔をしていました。私にもそういう経験はあります。不意に映画の最後の感じとかを思い出して、ぶり返し感動するんです。それで不意に泣きそうになったりします。ノッティングヒルの恋人とかの最後の感じとか、そんでエンディングでエルヴィス・コステロが歌いだしたりして、不意にこう来るときがあります。そういう時、何かもう一押しあると涙がぽろりっとしますし、心のダムも決壊します。その経験からそういう顔をしている人には話しかけないことにしています。

「どいつもこいつもプレゼントねだってくるしさあ!」
「雪が降ったらホワイトクリスマスだねとかいうしさあ!」
「街路樹は明るいしさあ!」
「ケーキだ七面鳥だってうるさいしさあ!」
「ラブホは満員になるしさあ!」
「十月十日したら子供が生まれるしさあ!!」

「・・・」
あらー、これは思った以上に病んでるなあ。私はそう思いました。深いようです。クリスマスさんは長年のクリスマス沙汰に対してかなり迷惑しているようでした。

「こないだなんて全幼稚園児の分ですっていって山盛りのプレゼントの書かれた紙渡されたぜ!?」

「全部燃やしてやりてえよ!」

「なんとかライダーの刀とか書いてるやつもいたぜ!刀なんて清水寺かどっか観光地に行って買ってこい!」

相当病んでる。ああ、すごいなあ。

私は思いました。

で、次の切れ間を待ってクリスマスさんをうどんに誘おうかと思いました。

「緑も赤も嫌いなんだよ!白も嫌いだね!」
作者にコメント

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