お題:燃える汁 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:377字
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罰ゲームをどうぞ
 ごく、と喉が鳴った。目の前にある汁物の色に警告が見える気がする。
 生き物が摂取するものではない。注意せよ。
 真っ赤にグラグラと煮え立つそれは数々の挑戦者を病院送りにしてきたと言う。口の中に焼石を放り込まれたようだ、とひとりが答えたらしい。それを僕が飲めるはずがない。そもそも最初の一口から躊躇っているのだからそんな勇気はない。
「ほらぁ、負けたんだから飲むの」
「わ、わかってるよ、うるさいな!」
 そう、罰ゲームだった。トランプのゲームの罰ゲーム。負けるはずがないと思っていた。今までも負けたことがなかったからだ。それなのに、今回に限って負けた。相手の「飲みたくない」という気持ちが勝ったのだろう。
「もう、じゃあカウントするからね。0で飲んでよ。3、2、1……」
「自分のタイミングでやらせろよ!」
 覚悟を決めるしかなかった。0で器を煽った。
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