お題:勇敢な耳 制限時間:1時間 読者:151 人 文字数:350字

怪物
 昔、ある村に老夫妻が住んでいた。
 妻は長い間病床にあり、夫は不自由な体に鞭打って妻の看病をしていた。
 ある晩の事、妻が枕元にいる夫に語りかけた。
「私は、もう、長くないかもしれない」
「馬鹿言うな」
「今まで、苦労を掛けたね。あんたも、大変だったろう?」
「余計なこと気にせんと、寝とけ」
 妻が激しく咳込みだす。驚いた夫は、医者を呼ぼうと慌てて家を飛び出した。
 しかし、外は星一つ見えない暗闇。
 夫は足を滑らせ、坂を転がり落ちていく。
 死ぬ事はなかったものの、足も手も動かず、口はどうにか動くが、掠れた声しか出ない。
 嗚呼、なんという事だ。せめて、最後に、一目だけでも妻の姿を……
 
 ある村に、こんな伝承がある。
 病人のいる家は、夜になると、首だけの耳で空を飛ぶ怪物が現れると。
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