お題:奇妙な霧雨 制限時間:15分 読者:103 人 文字数:596字

HoneyRain ※未完
「もう売り切れだって?」

近所のコンビニを訪れた私は素っ頓狂な声を上げてしまった。
本日発売のコンビニ限定フレーバー。
『蒲焼のタレ』コーラ。
蒲焼のタレとコーラの味は非常に相性がいいだろうという前評判で
発売前から非常に人気が高かった。

そのせいもあってか、朝一番にコンビニを訪れたつもりだった私は
「蒲焼のタレ」マニアどもに遅れを取ってしまったのだろう。

店員に聞いたところ次回の入荷は未定とのことだった。

「参考までにいつまでならありましたか?」

「入荷と同時に売り切れました。」

昨晩の帰りにコンビニ前を通った時は、人が並んでいた気配はなかったのに。
悲嘆に暮れる私に、店員はこう告げた。

「ちなみに、買いに来たのは一人です。」

一人に買い占められたというのか?



重い足取りのまま、帰路についた私は、
やり場のない気持ちのまま
自宅のマンション前まで来た。

その時、突然冷たい飛沫が私を襲った。

「雨?」

空を見上げると、雲ひとつない快晴。

「狐の嫁入りか?」

上を見たまま開いた口に雨粒が入る。

「……甘い?」

その霧雨は、どういうわけか甘かった。

「この味は……?」

そう、どこかで味わったようなこの味。
蒲焼のタレの味に違いない。

その時私はすべてを理解した。

一部の界隈でまことしやかに噂されていた話。
それは、植物に与えると

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