お題:つらい駄作 必須要素:しめじ 制限時間:15分 読者:71 人 文字数:918字

寄生
「何か、これが自分だ。みたいな作品はありますか?」
電話でそう聞かれて、言葉に窮した。これが自分だ?これが和委志千雅っていうの?なんだそれ?何者だ?

「あ、あ、いったん、すいませんいったん電話切ります」
そういうと相手の言葉も待たずに一方的に電話を切って黙って考えることにした。

なんだそれ?って。

何が私か?そもそも私にそういうのはあるんだろうか?

すりガラスの窓の向こうで木々の影が揺れているのが見える。不安になる。デッドコースターの何かに、そういうシーンがあるのを思い出した。木々の枝の影が、なんかよおく見ると死神かなんかの指みたいに見えて、それがどんどんと対象者に伸びてきているみたいに見えるシーンがあって、それを思い出した。

あ!

そういえばと、昔、まだ今の自分がネットでこういう事をやると思っていなかった頃に書いたのがあるなあ。そう思い当たった。

で、それが私といえば私らしいかもしれない。他人のパクりをして自分の話みたいにしていたやつがあるぞ。

久方ぶりに探してみる。

ない。

部屋のどこかにしまったはずである。

見当たらない。

どこにしまったのか覚えていない。

あの頃は、手でペンで紙に書いていた。キーボードでこうやって書くことに比べてなんと不便な事だろうと、今はとても思う。当時どうしてそういうことをしていたのかはもう思い出せない。

「どこだ!?」

見つからない。

捨てたんだろうか?

「まさか」
いやそれはない。絶対にない。

恥ずかしくて捨てられない。捨てるんだったら絶対にシュレッダーにかけるはずだ。かけた記憶はない。びりびりに破いてコンロで燃やした記憶もない。床下の土を掘り返してそこに埋めた記憶もない。

絶対にあるはずだ。

今読み返したらきっと、ゲロ吐くだろうな・・・。

そういう恐怖もあったけども、とにかく探した。

「あ!」
見つかった。

どうしてそんなところに置いてたのかは全く思い出せないけども、冷蔵庫の裏から件の紙束は出てきた。ボロボロの紙束。そして、

「・・・」
しめじが生えてた。

「うわあ・・・」
寄生されてる。

当時の私が寄生されている。

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