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縁起でもねえ
子どものころから破天荒でならした兄が、結婚すると言い出した。
長らく別居中の妻子がいる身でありながら。

動転した母親が俺に泣きついてきたので、しょうがない。
5年ぶりくらいに兄のところにでかけていった。
仕事は自分で会社をやっているとかいっていたが、内容は知らない。

一人暮らし適当の狭いマンションには、机とパソコンと無造作に積み重ねられた書類の束やカタログしか見当たらず、生活感は見られなかった。
しかしそこにはすでに、件の女がいた。

何故か高級そうなお召しを着こんだ女は、背筋を伸ばして正座しつつ、俺にクッションをすすめてきた。
クッションの下にも黄ばんだ紙きれ。
役所でとった誰かの戸籍謄本と思われた。
「なにかヤバい商売でもやってるんじゃないの?」
と聞いたら、突然鋭く甲高い声で女が笑ったので、俺はびくりとした。
のんびり顎をかいている兄が口を開いた。

「ほら、昔からの俺の親友の多胡、おぼえているだろ。彼女ね、奴の奥さん」
にっこりと会釈する女。
「まだ離婚してないんだ」

谷崎潤一郎じゃあるまいし。
幸せそうなふたりをみつめていた。
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