お題:トカゲのブランド品 必須要素:鬼コーチ 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:615字
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今日は舞踏会の日。僕達には縁のない話だけど、衣装について少し揉めている

「今日は、派手な緑の尻尾を付けるべきだ!!」

長男はいつも尻尾を誇示している。曰く、尻尾がある男はモテるらしい。

「兄さんは何を言ってるの?真に大切なのは清潔感だ。こういう時こそ立派な緑のネクタイをつけるべきだ。」

次男はこう言う。男は清潔感のあるネクタイこそが紳士の嗜みだと。

そんな、揉めている二人を尻目に、僕も衣装に悩んでいた。こういう時は、二人を参考にするべきなのかもしれない。

「兄ちゃん!僕も二人みたいに立派な尻尾とネクタイを付けるよ!」

すると、兄達はこちらを振り向く。その表情からは焦りが見られるが何を困っているのだろう?

「おい!!おまえが俺達のような立派なトカゲになれるわけないだろ!!」

「そうだ!それに、兄よりも立派になりたいなんて生意気だそ!!」

焦りの表情から一転。眉間にシワを寄せ、必死にこちらを止めようとしてきた。

「そんな!!僕を除け者にしないでよ!こうなったら絶対立派な尻尾とネクタイを付けてやる!」


――そんなこんなで舞踏会――

いつも定期的に行われる舞踏会。しかし、いつもと違う光景が広がっていた。
立派な尻尾を靡かせ、これまた立派なネクタイをした青年のようなトカゲがいたのだ。

「あぁ!なんと素敵なお方!!是非、結婚を……」

すると、青年はこう答えた。

「え、僕。女だよ?」
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