お題:昼の超能力 制限時間:15分 読者:127 人 文字数:548字

他律的空腹 ※未完
「馬鹿なっ……。まだ11時前だぞ?」

就業中の私を突然襲った空腹。
そのあまりの空きっぷりに私はデスクに突っ伏した。

「どうして、こんなに腹がへるんだ?」

朝ごはんはしっかり食べたはずだった。

納豆に味噌汁、大盛りご飯に卵をかけて。
アクセントの味のりと高菜の漬物が
朝の不活性な胃を呼び起こす。

これだけ食べていれば、いつもなら一時過ぎまで腹は持つだろう。
しかし、今日は11時を迎えることすらままならなかった。

休憩時間まで1時間強。
次第に大きくなる腹の虫の音がオフィス内にこだまする。
その音に合わせるように、どこからともなく失笑が漏れる。

「くそっ……。」

トイレの個室であれば、腹の音を立てても調子が悪いだけに思われる。
そう思った私はさらし者になるのを嫌い、トイレの個室へと逃げ込んだ。


個室へ籠もった後も腹の音は止むことがない。
なにより、腹が減ったのだ。
何かを食べたい。

その原因を探るべく、私は必死でその理由を思い出してみる。

ふと、私は昨日の仕事で部下を叱責した際に言われた言葉を思い出した。

『もし、私にお昼向きの超能力があったら部長に使って差し上げます。』

その時は何のことかはわからなかったが、今ならわかる。

「腹を減らす超能力かっ!」
作者にコメント

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