お題:可愛い仕事 必須要素:右の上履き 制限時間:15分 読者:71 人 文字数:915字

言ってやった
ある種の妖精というのはいたずらをその生の主目的としているらしい。

「あ、妖精だ」
ティッシュを出そうと思ってポケットを探ると、リトマス試験紙の切れ端が落ちてきて、それが陽性の反応を示して色が変色していた。

それを拾ってごみ箱を探しているときに、妖精を見つけた。妖精は四枚の羽根でホバリングをしながら、人の靴箱に接近していた。何をするつもりなのかと、陽性のリトマス試験紙を捨てることも忘れて眺めていると、私の靴箱から私の右の上履きを取り出し、それをどこかに連れ去ろうとしていた。

「せい!」
これはいかんと、私は履いていたパンプスをそのけしからん妖精めがけてシュートした。サッカーなど生まれてこの方やったことない私であったが、私の足から放たれたパンプスは美しい放物線を描き、件の要請にクリティカル?テクニカル?どっちかのヒットをした。

「うわすげ!えっと・・・」
ゴール前で並んでいる人の頭上をボールが飛び越えて、キーパーの手の届かないゴールの上の端の網のところに入ってゴール!ってアナウンサーが興奮する様な、そんなうまい具合のヒットだった。こういう時すぐにそういう選手名を言えたら、例えとしてもいいんだろうけども、出てこない。全く出てこない。サッカーの事も知らなければ、選手の事も知らない。だからラモスみたい。でいいか?ラモスしか知らねえ。

「ラモスみたい!」
そんで、私は片足けんけんの状態でパンプスと上履きの間でチーズバーガーになっている妖精に接近して、そいつを掴み、キャンドゥでペンを買った際に、もらった犬のプリントされた袋に入れた。

「いやあ、討ち取ったりぃ!」
そんで、コーエーのゲームのような事を言った。敵武将を倒したときのようなセリフ。

そのままトイレに行って、個室に入って、陽性を髪留めで縛って尋問したところ、妖精はそういう仕事なんだそうだ。

そういう事でお給金をもらって、それでお菓子とかを買って食べて暮らしているんだそうだ。

おばけのホーリーか?

そんなことを思った。

あと、不用意にそういうことを学校ですると、いじめにあっているんじゃないかと心配になるからするなと言った。言ってやった。
作者にコメント

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