お題:捨てられた不動産 必須要素:日本人使用不可 制限時間:1時間 読者:101 人 文字数:722字 評価:0人

繋がる ※未完
家なんてのは借家は特に、その建物の設備自体の価値は全体の3分の1くらいのもので、肝は立地にある。どの位置にあるか、どこに近いか、周囲の環境はどうか。


「日本人か。悪いけどウチじゃ雇えないよ。客商売だからね。」

1か月前なら「勤勉、誠実、仕事熱心」で歓迎された日本人も、本国で幻聴と話し出す奇病が広まっているとニュースが流れて以来、元々働いていたダイナーは解雇され、その後あらゆる店で断られ続けている。人間もその人自体の価値は3分の1程度で、周囲の評判やステータスの方が優位なのかもしれない。初めて出会う人間に、深いところにある自分の価値を知ってもらうのは至難の業である。日本人の評価が「幻聴が聞こえる人種」になってしまった今、僕に働ける場所はあるだろうか。


「あんた日本人でしょ?」
3階でたばこを吸っている女に呼び止められた。
「そうだけど。」
「何か聞こえてんの」
頭の横で指をくるくる回している。
「僕はなんともないよ。日本にはもう2年は帰ってないし。」
「でも原因は分かってないんでしょ。遺伝子が原因なら明日幻聴が聞こえるかもよ。」
「そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。少なくとも僕の遺伝子の半分はアメリカ人だ。」
「半分あれば十分でしょ。」
「頭がおかしくなるのに?」
女はニヤニヤ笑っていた。


翌日、どうしたもんかと公園でホットドッグをかじっていると、日本人の男に話しかけられた。
「やあ、調子はどうだい。」
フレンドリーなおじさんはシックなトレンチコートと革靴でキメている。
「仕事をクビになって途方に暮れてるところですよ。」
「あまりに多くの若者が明日を見失っている。私たちに関係のないはずの理由でね。」
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