お題:昼間の兄弟 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:493字

ヴァンパイアバスターズ
「アレは昼間にしか現れないの。」
「アレとはあの兄弟のことを言っておられるのですか?」
「ええ、そうよ。私たち吸血鬼は昼間、日の光を浴びたくないから、お目にかかれないけどね。」
「となると、決して仕留められないターゲットということになってしまいますわ!」
 2人の吸血鬼が話し合っていた。2人は女性で、なおかつ姉妹であった。いつも夜に妹が男をたぶらかしては姉が仕留めるように、確実に獲物を逃さない2人だった。
「でもおかしなことがあるのよ。人間、いや生きとし生けるものすべてには生の痕跡があるの。私たち、吸血鬼はその生の痕跡を辿ることができる。だから、決して夜は安全な場所にいたとしても、隠れたとしても、居場所を突きとめることはできるわけ。」
「であれば、どうして居場所がわからないのです?」
「これから話すわけよ。私たちが昼間に出向くことができなくても、昼の間に散らばった生の痕跡から彼らの夜の居場所を突きとめることはできる。でも私たちには夜でさえも居場所がわからない。となると……。」
「まさか……。」
「そう、彼らは人間じゃないというわけ。ひょっとすると昼間にしか現れない幽霊。」
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