お題:昼間の兄弟 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:417字

昼間"だけ"兄弟
私が勤めている部署に2人の同い年の新入社員が配属された。
その2人は新入社員の指導を任されていた私に真っ先に挨拶をしに来た。
配属前から知っていたことだったが、兄弟だという2人は、顔立ちがよく似ていた。
非常に真面目に働いてくれて、困ったことがあれば兄弟間でフォローする、理想の兄弟だった。
ある日、私はその兄弟を呑みに誘った。
…実は私は酒が呑めないのだが、2人の本音が聞きたいという出来心でそう決心した。これが大きな間違いだった。
兄弟は2人揃って呑めない私にとっては信じられないほどの酒を呑んだ。間違いなくうちの部長を超えている。
それから2人は私を放っておいて恐ろしいほどの勢いで罵声を浴びせ始めたのだ。酒とは本当に恐ろしい。私はその場から逃げたくなった。その様子は兄弟とは信じられないものだであり、私はこの日を境にこの2人を「昼間だけ兄弟」と呼ぶようになった。それと同時に二度とこの兄弟を呑みに誘ってたまるか、と心に誓った。
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