お題:ナウい妄想 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:598字

怠惰な俺と好奇なアイツ
「あのさ、ナウい妄想しようよ。」
「は?」
 前の席に座るクラスメイトが突然持ち掛けたこの話。
 そもそも「ナウい」って何だよ……。死語じゃねーか。しかし無碍にするのも悪いので一応返しておく。
「まぁHRまで時間があることだし、乗ってやってもいいんだけどさ、まずナウい妄想って何なの?」
「妄想の最先端を突っ走る妄想のことだよ。」
「妄想に最先端なんてものがあるのか……?例えばどんなの。」
「仮想現実でモデリングされた二次元の女の子とキャッキャウフフ……とか、スーパーハッカーになって、あ、この場合はクラッカーかな、世界の有力者や国家権力の闇を暴く妄想。」
 出たよ、こいつからオタ要素を除くと陰謀論しか残らねえ。そういう割り切ったところが奴の良いところでもあるんだけどな。
「それってつまり、自分が好きな妄想なら何でもいいってことか?」
「違う違う、時代の波に合わせた妄想のことさ。100年前や50年前の妄想と今の妄想は違うわけで、しいて言うならファンタジーとか時代劇とかは範疇外かなあ。」
「ほぉーん……。でナウい妄想してどうするよ。」
「いや、お前のナウい妄想も知りてえな、と思ってな。いざという時、役立つかもしれねえし。」
 絶対に役立たない。
「ナウい妄想がしたいって俺の妄想が知りたいってことで、結局は俺のことが知りたいってことじゃん。」
「バレたか。」
 何がバレたんだよ。しりt
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