お題:純白のサーブ 必須要素: 制限時間:15分 読者:59 人 文字数:1133字

サーブに無縁だった
サーブとか出てきて、うっ、ってなって止まった。サーブって何だろうってなって煙草とかに手が伸びそうになったが、すんでのところでその手も止めた。危ない危ない。サーブって出てきて生まれて初めてサーブについて考えることになった。今までの人生でサーブの事を考えたことはない。これからもないと思っていた。しかし、ある時、まあ今日今まさにこの瞬間なんだけども、サーブの事を考えなくてはいけなくなった。即興小説トレーニングをしたらお題が純白のサーブで、必須要素が刀だった。
「サーブ・・・テニス?あとバレー?」
とか、サーブってあったような気がする。こんなことなら学生時代そういった部活動に入っておけばよかったと思った。しかし、学生時代バレー部やテニス部だったとしたら、今、即興小説トレーニングに巡り合っていただろうか?

そう考えると、微妙である。学生時代帰宅部だった。家までの距離は40分程度だった。歩きだった。その間ずっと考え事をしていた。あることないことをずっと考えていた。それが高じて今、こうなっている可能性がある。学生時代の私は本当に頭が悪くて、糞みたいなやつだったし、学生時代自体いい思い出はない。うんこみたいな時代だった。無為の積み重ねだった。しかし、それが今こうして私を形成しているんだと思うと、なんというか不思議に感じる。

一時、文芸部に入ろうかと考えたものの、結局はやめた。暗そうな人たちが多かったし、今でいう腐女子という人たちが大半だった。私もジュニアとか買ったりはしたものの、結局そうはならなかった。それを今考えると、私は振り切れなかったんだろうと思う。部活動で発散するわけでもなく、自己の作品として発散するわけでもなく、ただ、己の中にずっとため込んでいた。無為をため込み続けた。

そうしていつしか、
「このままでは私は犯罪者になってしまうんじゃないか?」
と思って発散の場を探した。見つけた場所がここであった。

おかげで今も犯罪者にはならないでいる。

「・・・」
思考が脱線してしまった。サーブの事を考えなくては・・・、サーブを純白と見立てるのは容易であると思われる。そのサーブがまるで純白だと表現したらいい。見るものを魅了するサーブであればいい。美しいフォームとか、そういう事でいいと思う。サーブと刀を連結するのも比較的容易だろうと思う。そのサーブを刀の鋭さに例えたらいい。

鋭いサーブだと、そういえばいい。

じゃあ、サーブはどうする?

その時、やかんのお湯が沸いた音がした。

ルイボスティー用のお湯が沸いた。

「サーブだって、ねえどうする?」
私は自らの膨らんだ腹に問いかけてみた。

この子ならどうするだろう?

そう考えた。

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